25日(現地時間)、フランスカンヌで開かれた第72回カンヌ映画祭では、映画祭の最高賞となるパルム・ドールを置いてポン・ジュノ監督の「パラサイト」をはじめ、クエンティン・タランティーノの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌの「ヤング・アフメド(Young Ahmed)」、ペドロ・アルモドバルの「ペイン・アンド・グローリー」、セリーヌ・シアマの「ポートレイト・オブ・ア・レディー・オン・ファイアー(Portrait of a Lady on Fire)」などそうそうたる作品が競合を繰り広げた。その結果、最高賞の栄誉はポン監督の「パラサイト」が選ばれた。
受賞直後のステージに上がったポン監督は「いつもフランス映画を観てインスピレーションを受けた。『パラサイト』という映画は信じられないほどの冒険だった。その作業を可能にしてくれたのは、私とともにしてくれたアーティストたちがいたからだ。何よりも偉大な俳優たちがいなかったら一つのシーンも撮ることができなかったと思う。俳優たちに感謝したい」と所感を明かした。
続いて「映画監督を夢見ていた12歳の少年がパルムドールのトロフィーを触れるなんて、、、」と感激を隠せなかった。
そして、「この場を共にしてくれた最も偉大な俳優であり、私の仲間ソン・ガンホ氏の感想を聞きたい」と席を譲った。
一緒にステージに上がったソン・ガンホは「忍耐と知恵、情熱を教えてくれた尊敬するすべての大韓民国の俳優にこの栄光を捧げる」と語った。
先立ってカンヌ映画祭は、昨年是枝裕和監督の「万引き家族」に続き、今年は「パラサイト」にパルム・ドールを与え、2年連続でアジア映画が最高賞を受賞することになった。
「パラサイト」は、全員無職であるギテク一家の長男キウが、高額の家庭教師になって繰り広げられる予想以外の事件を取り扱うブラックコメディーだ。
一方、この日の審査委員大賞は黒人女性監督としては初めての賞を受けたマティ・ディオプ(「Atlantiques」)が受賞し、審査員賞はラジ・リ(「レ・ミゼラブル」)、クレベール・メンドンサ・ フィリオ(「Bacurau」)が共同受賞した。主演男優賞はアントニオ・バンデラス(「ペイン・アンド・グローリー」)、主演女優賞はエミリー・ビーチャム(「リトル・ジョー」)、監督賞はジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌの「「ヤング・アフメド」)、脚本賞はセリーヌ・シアマの(「ポートレイト・オブ・ア・レディー・オン・ファイアー」)がそれぞれ獲得した。
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