[忠正路コラム] 日本警察にも女性デカ長(捜査二課長)誕生の波紋。/ 日 경찰에도 여성수사방장 탄생의 파문

   
 太刀川正樹‐日刊現代記者‐亜洲経済編集委員
 
日本でもテレビドラマでよく警察ドラマが登場します。韓国でいえば、「捜査班長」(スサ・パンジャン)ドラマのようなものですが、日本のテレビでは警視庁をはじめ海上警察とか、鉄道公安警察などさまざまな警察機関がでてきます。

そのなかで一番登場するのが、京都府警です。京都という歴史的な文化の香りがある町でもあり、舞妓、観光客、文学者たち、粋な京都人気質や新聞記者たちの活躍など舞台の小道具には不足がありません。

その京都府警に30歳の本物のデカ長(捜査二課長)が6月に誕生しました。大阪大学法学部出身で、2003年に警察庁に入省したという新人です。京都府警というのは警察畑の人間にとってはエリートコースの一つであり、出生する連中の多くは京都府警を通過していきます。

ほぼ同じ時期に37歳の女性の駅長が東京都内に誕生しました。数年前から30歳前後の検事がでてきたり、判事がでてきたりしています。女性の活躍が目覚しいこの頃です。

しかし伝統を重んじる京都府警でいきなり30歳の捜査二課長が生まれたときには京都府警内部でもびっくりした人が多かったようです。その理由の一つは前任者の捜査二課長にもあったようです。

前任の捜査二課長も33歳の若手エリートでした。警察庁から沖縄県警を経て京都府警に赴任したのですが、沖縄にいるときから強引なやり方で警察内部でも評判がよくなかった。そして京都府警に移動したのが昨年夏のこと。一年前のころである。そして強引なやり方が冤罪事件に近い事件を生むことになりました。

冤罪事件といえば、日本では足利事件という幼女殺人事件で犯人とでっち上げられて17年以上の間、獄中生活を余儀なくされた菅家さんという男性のケースが有名です。昔はDNA鑑定の方法にしても進歩しておらず、警察が手柄欲しさに一般市民を犯人に仕立て上げるという事件が多くありました。しかし今でも日本中でも強引な自白強要などで犠牲になっている無辜の市民も跡を絶ちません。

このエリート捜査二課長が手をつけたのが京都の不動産業者でゴルフ場や貸しビルなど手広く営んでいる在日韓国人のケースです。名前をHさんとしましょう。Hさんは京都でも納税額1億円以上を納める実業家ですが、生命保険の名義書換をめぐって債権機構から訴えられました。債権機構は京都府警の天下り先として知られており、警察と債権機構の癒着が周知の事実として知られています。

問題はHさんではなく、夫人でした。夫人はHさんの会社で経理を担当していたということで、京都府警から10日以上にわたって連日任意の取調べを受けました。しかも過酷な虚偽の自白強要や刑事による脅迫的言葉を浴びせられたために、ノイローゼ状態になり、最後は錯乱状態で精神病院に入院してしまいました。

仮に夫人に落ち度があり、何らかの容疑があったとしても捜査官の追及で精神病院に入院させられるというのは人権問題であり、人権蹂躙に他なりません。京都府警側は「適正な捜査をしている」と弁明していますが、適正な取調べで精神病院に入院させられるというのは尋常ではありません。

強引な捜査や虚偽の自白強要などの背景には警察官側の手柄欲しさと言う動機があります。京都府警のなかでも捜査二課の暴走ぶりを苦々しく思っている人たちも多いとのことでした。私が取材したところによると、この強引な取調べを指揮した捜査二課長は一橋大学法学部出身のエリートとのこと。

しかし警察庁の主流が東京大学ということから東大コンプレックスがあり、なんとしてでも手柄をとりたいと考えている人物のようです。Hさんが在日韓国人ということもあり、このエリート男が差別意識をもって意図的に捜査をしているという情報もあります。

しかし週刊誌的に言うと、彼は「バツイチ」で、前任の沖縄県警では「ゲイ」という噂もあったとか。どこの国でも正義感のために活躍してほしいことは勿論ですが、自分のエリート主義を満足させるために無辜の市民を犠牲にすることは絶対許せません。

結局エリート男は一年も経たないうちに捜査二課長をクビになり東京へ帰されてしまいました。女性デカ長誕生の裏にはこんなドロドロした事情があったのです。

太刀川正樹‐日刊現代記者‐亜洲経済編集委員 mike@tkk.att.ne.jp
 


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