2026. 10. 31 (土)

エクスリアル、AI搭載XRグラス『アウラ』を国内発売

  • 世界初の有線XRグラス『アウラ』が国内に登場

  • 169万円から始まるプレミアム製品…着用感と価格は普及の課題

30日、ソウル・マポ区の弘大スクエアで開催されたエクスリアルのXRグラス『アウラ(AURA)』の展示の様子
30日、ソウル・マポ区の弘大スクエアで開催されたエクスリアルの新製品XRグラス『アウラ(AURA)』発売記念体験会での製品展示の様子【写真=チョ・ソンジュン記者】

眼鏡をかけると、目の前に大きな画面が広がった。頭を動かしても画面はその場に留まる。現実の空間を見ながら、仮想の画面を同時に使う方式である。

エクスリアルが30日に国内で発売した『アウラ(AURA)』は、ここから一歩進んでいる。グーグルのAndroid XRオペレーティングシステムにAIジェミナイを搭載し、眼鏡の中でアプリを直接実行し、複数の画面を空間に表示して使用できるようにした。スマートフォンの画面を大きく表示するデバイスを超え、『空間コンピューティング』プラットフォームを目指すというのが会社の説明である。

この日、ソウル・マポ区の弘大スクエアで開催された体験イベントで、アウラと『エクスリアル1プロプラス(1 Pro+)』を実際に試した。2階の体験ゾーンには、まだ馴染みのないXRグラスを試してみようと訪れる来場者が行き交った。
 
30日、ソウル・マポ区の弘大スクエアで開催された体験イベントのプロモーション映像で眼鏡をかけた時に表示される画面
30日、ソウル・マポ区の弘大スクエアで開催されたエクスリアルの新製品XRグラス『アウラ(AURA)』発売記念体験会のプロモーション映像で上映された、眼鏡をかけた時に表示される画面【写真=チョ・ソンジュン記者】

2つの製品はどちらも眼鏡の形をしているが、動作方式が異なる。1プロプラスはスマートフォンやPCに接続して画面を表示する製品である。アウラは眼鏡と別の演算装置『パック(Puck)』をケーブルで接続し、自社のAndroid XRアプリを起動する。外部機器の画面を『見る』段階から、自社のオペレーティングシステムとアプリを『使う』段階に進んだと言える。

アウラはグーグルとクアルコムと提携して開発された。エクスリアルはAndroid XRベースでは世界初の有線XRグラスと紹介している。音声と手の動作で操作し、グーグルプレイアプリと150以上のXR専用体験をサポートする。国内サービスとしては、ネイバーのストリーミングプラットフォーム『チジジク』の180度・360度映像を楽しむことができる。

アウラの勝負所は画面の大きさよりも使い勝手である。ノートパソコンの画面をミラーリングして仮想作業空間を作ったり、大きな仮想画面で映像を視聴することができる。ジェミナイが画面内の内容を理解し、作業を手助けする機能も強調されている。
 
30日、ソウル・マポ区の弘大スクエアで開催されたエクスリアルの新製品XRグラス『アウラ(AURA)』発売記念体験会で関係者が眼鏡を着用した様子
30日、ソウル・マポ区の弘大スクエアで開催されたエクスリアルの新製品XRグラス『アウラ(AURA)』発売記念体験会で関係者が眼鏡を着用した様子【写真=チョ・ソンジュン記者】

ハードウェアは軽さに重点を置いている。眼鏡本体は95g未満で、視野角は70度である。ソニーのマイクロOLEDディスプレイを搭載し、最大120Hzのリフレッシュレートをサポートする。演算装置とバッテリーをパックに分離して眼鏡の重さを軽減し、透明レンズを採用して周囲が見える点で、完全に密閉されたVRヘッドセットとは異なる。視力矯正が必要な場合は専用レンズキットに度数レンズを入れて使用できるため、眼鏡を重ねてかける必要がない。

価格は決して安くはない。12GB RAM・256GBモデルが169万円、16GB RAM・512GBモデルが199万円である。12月まで割引価格が適用され、11月下旬から順次出荷される。80万円台の1プロプラスとは大きな価格差があるが、アウラは外部機器の画面を映すだけでなく、自社のXRプラットフォームを動かす点で、単なる上位モデルとは異なる。

実際に使ってみると、気になる点もあった。2つの製品はどちらも一般的な眼鏡よりも重さを感じ、長時間の使用には負担があった。アウラはパックに接続されたケーブルも使用中ずっと気になった。画面とアプリを使う体験は新鮮だったが、日常で長時間使用するには、重さと接続方式がもっと快適である必要がある。

価格もハードルである。169万円から始まるアウラは試しに購入するには大きな負担である。XR専用コンテンツとAI機能がその価値に見合うか、頻繁に使用するアプリやコンテンツがどれだけ増えるかが鍵である。

エクスリアルは、画面の実現にとどまっていた従来のARグラスから、オペレーティングシステムとAIを組み合わせたXRデバイスへと重心を移した。グーグルのAndroid XRとジェミナイ、クアルコムの演算プラットフォームを借りて、ハードウェアとソフトウェアのエコシステムを一度に狙う戦略である。競争がディスプレイ性能や着用感を超えて、コンテンツやプラットフォームに広がる可能性があるということである。

XRグラスがすぐにスマートフォンやPCを代替するのは難しい。国内の消費者にはまだ馴染みのない製品群であり、価格と着用感も解決すべき課題である。しかし、新しいデバイスを早く受け入れるアーリーアダプター層が厚い国内市場は、初期需要を測る試金石となる可能性がある。

眼鏡型XRデバイスがどこまで進化したかを示す製品であるが、日常のデバイスとして定着するためには、着用の快適さとコンテンツ、価格競争力を同時に備える必要がある。今回の発売は、空間コンピューティングが消費者市場に広がる可能性を測る出発点である。



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