2026. 10. 29 (木)

米、湾岸諸国に中間選挙後のイラン空爆再開を通知

  • ウォールストリートジャーナル(WSJ)報道

  • トランプ、停戦交渉の進展なしに空爆再開に傾く

21日、イランの首都テヘランのタズリシュ広場で、囚われのドナルド・トランプ米大統領を演じる人
21日、イランの首都テヘランのタズリシュ広場で、囚われのドナルド・トランプ米大統領を演じる人。[写真=AFP連合ニュース]


ドナルド・トランプ米政権が湾岸地域の一部アラブ諸国に対し、中間選挙後に米国の対イラン空爆再開に備えるよう通知したと、ウォールストリートジャーナル(WSJ)が複数の情報筋を引用して報じた。これにより、来月3日に行われる米国の中間選挙後にイラン戦争が再び本格化する可能性が指摘されている。

報道によれば、トランプ大統領はこれまでイランのインフラや核施設を狙った空爆再開の決定を下していなかったが、最近では空爆を再開する方向に傾いているという。これに伴い、現在中東地域に展開している米軍は弾薬を補充するなど、空爆作戦再開の準備を進めている。

トランプ大統領は中間選挙前にはイランを空爆しないと述べていたが、停戦交渉が可能であれば空爆を行わない選択肢も考えていた。しかし、仲介国を通じたイランとの交渉が進展しない中で、空爆再開に重きを置いているとの見方がある。

ただし、米国が中間選挙後にイランに対する空爆を再開する場合、短期間に空爆を集中させる形になると情報筋は伝えている。これにより、米国は空爆を通じてイランを交渉のテーブルに引き出そうとする可能性があるとWSJは指摘している。

実際、トランプ大統領は先週の中間選挙支援の演説で「我々は再び小規模な『壮大な怒り』を実行できる」と述べ、「さもなければ彼ら(イラン)が(停戦に)合意すればよい」と言及した。『壮大な怒り』は、今年2月末に米国とイスラエルが共同でイランを空爆した作戦名である。

トランプ大統領は中間選挙を前にイラン戦争による高騰した原油価格の影響で民心が悪化する中、イランに対する軍事作戦を控える代わりに海上封鎖などの経済制裁を行い、イランを圧迫してきた。

しかし、イランもまた米国が軍事作戦を展開する場合には対抗する意志を示しており、米軍が空爆を再開しても大きな成果を上げるのは難しいとの見方が出ている。

イスラエル軍情報部出身のダニー・シトリノビッツイスラエル国家安全保障研究所(INSS)上級研究員は「イスラエルと米国の大きな誤りの一つは、イランに対する追加空爆を続ければ、核心インフラや高官を排除することでイラン政権を崩壊させられると考えていることだ」とWSJに語った。そして、米軍が追加空爆を行えば、イランは逆にミサイルや核開発プログラムに専念する可能性があると指摘した。

一方、トランプ大統領が中間選挙後にイランに対する大規模な爆撃を行い、その後勝利を宣言してイランから撤退するとの見方も出ている。米国のシンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)のセス・ジョーンズ国防・安全保障部門責任者は「どの手段も永続的に彼ら(イラン)の(核)プログラムを阻止することは難しい」としつつも、追加空爆を行えばトランプ大統領が「撤退を始めながら、今回イランの核プログラムを再び阻止したと宣言できる」と分析している。

   



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