2026. 08. 12 (水)

北朝鮮の表情を探る展覧会「ゼロZERO: 民俗の道で出会った北朝鮮」

  • 国立民俗博物館特別展「ゼロZERO: 民俗の道で出会った北朝鮮」

  • 脱、海州壺、反閉などが一堂に

脱と脱舞の展示空間の北青獅子遊び写真国立民俗博物館
脱と脱舞の展示空間の北青獅子遊び [写真=国立民俗博物館]


ニュースで見る北朝鮮の顔は、通常無表情か、喜びに満ちたもののいずれかである。彼らは金正恩国務委員長の手振りに一斉に手を挙げ拍手し、涙を流したり、緊張した無表情で立っている。どこか人工的である。

11日、ソウルの鍾路区にある国立民俗博物館で出会った北朝鮮の顔は異なっていた。目を細め、口を尖らせ、すぐに誰かをからかうような滑稽さがあった。権威の前で表情を隠すどころか、心ゆくまで嘲笑し、風刺している。からかいたくてうずうずしている顔である。

国立民俗博物館が8月12日から2027年2月14日まで開催する特別展「ゼロZERO: 民俗の道で出会った北朝鮮」では、光復以前の北朝鮮地域の民俗資料316点を展示する。奉山脱舞など北朝鮮の脱と海州壺、反閉、金剛山に関する記録が一堂に並ぶ。

この展覧会は、忘れ去られた当たり前の事実を引き出す。「私たち」の民俗文化が、同時に平壌、黄海道、平安道、咸鏡道など「北朝鮮」の民俗文化でもあるということ。今は非常に遠く感じるが、元々は近かった、いや一つだった朝鮮半島の文化について語る。
 
脱と脱舞の展示空間写真国立民俗博物館
脱と脱舞の展示空間 [写真=国立民俗博物館]

目を引くのは脱である。黄海道地域の代表的な脱舞である奉山脱舞をはじめ、北青獅子遊び、強靭脱舞、海州脱舞などの脱が展示されている。権威者の偽善を嘲笑し、笑いとユーモアで世界をひっくり返していた能天気な顔である。権力者の手振り一つで皆が同じ表情で起立拍手をする今日の北朝鮮では想像しがたい顔である。

かつて北朝鮮の地を力強く跳ね回り、ダイナミックな技を披露していた獅子脱は個性にあふれている。もじゃもじゃのたてがみから目が飛び出していたり、目を見開いて鼻の穴を広げている。ぼんやりとした目の間抜けな姿など、見た目はそれぞれ異なる。「核」によってイメージが硬直した今日の北朝鮮の姿とは簡単には結びつかない。

しかし、最近では無道サバイバルや無道演舞などが登場し、無宗教と四柱推命のコンテンツが流行している中、展示場の「無神道」を見ていると「やはり韓民族なのか」と思う。無神道は、無宗教で神霊を迎え、コミュニケーションを図るために使用される儀礼用の絵であり、北朝鮮地域の無宗教の伝統を推測させる珍しい資料である。村を守る西郎神、福と寿命を司る日月大感、知恵を授ける文字神長など、北朝鮮の人々が頼りにするさまざまな神霊を見ることができる。

社会主義を標榜する北朝鮮に、今も無道が存在するのだろうか。博物館関係者は「存在する」と述べた。

「北朝鮮では『無道』ではなく『占い師』と呼ばれます。占い師は増加傾向にあるそうです。国家保衛部が霊感の強い無道を雇うこともありますが、こうした状況が嫌で脱北した占い師もいます。霊感のおかげで無事に脱北できたと聞いています。」
 
海州壺の収蔵タワー写真国立民俗博物館
海州壺の収蔵タワー [写真=国立民俗博物館]

展示場の中央を占める美しい海州壺88点は、目を引く。陶器の実用性と青花白磁の清らかな気品を兼ね備えた壺には、牡丹や魚、菊などが大胆な筆致で描かれている。金義光木人博物館の木石苑館長が寄贈した海州壺232点の中から選ばれたものである。それぞれ異なる模様と形を目で追うと、美しさをそばに置きたかった人々の心に触れる。
 
海州壺の文様写真国立民俗博物館
海州壺の文様 [写真=国立民俗博物館]

初めて収蔵庫の外に出た博川反閉や小さな卓上の海州反閉なども出会うことができる。手垢のついた人間の匂いがする生活用品である。

朝鮮半島を取り巻く政治やイデオロギー以前の「ゼロ」、硬直した顔の向こうに笑い・遊び・美を愛する「人」の顔を見たいのであれば、この展覧会をお勧めする。

展覧会は8月12日から2027年2月14日まで、国立民俗博物館企画展示室1で開催される。
 
展示の全景写真国立民俗博物館
展示の全景 [写真=国立民俗博物館]




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