2026. 08. 12 (水)

『働く自由』と『働かない権利』の対立

6月1日、ソウル江南区のコエックスで開催された2026グローバルタレントフェアの開幕式で、金正官産業通商部長官(左)と金永勲雇用労働部長官が主要ブースを巡っている。
6月1日、ソウル江南区のコエックスで開催された『2026グローバルタレントフェアの開幕式』で、金正官産業通商部長官(左)と金永勲雇用労働部長官が主要ブースを巡っている。 [写真=産業通商部]
週52時間制を巡り、国務委員間の「場外戦」が本格化している。金正官産業通商部長官と金永勲雇用労働部長官が、1日違いで公開の場に立ち、対立する立場を示した。
金正官長官は最近、観訓討論会で週52時間制の問題を韓国内部ではなく、中国などの競争国と比較すべきだと強調した。半導体や研究開発(R&D)、スタートアップなど、スピードが競争力となる分野では、働きたい人の意志を制度が妨げるべきではないという。画一的な労働時間規制が技術開発を遅らせ、成果を求める若者や専門人材の選択権を制限する可能性があるとの指摘がある。
一方、金永勲長官の主張は異なる。彼は記者との昼食懇談会で、週52時間制の例外なしでも国内の半導体企業が大きな成果を上げていることを指摘した。特に強調したのは現行制度である。弾力的労働制や選択労働制、特別延長労働などの柔軟な勤務制度があるにもかかわらず、企業の活用が少ないため、別途例外を設ける必要があるのかと疑問を呈した。未来の不確実な危機よりも、現在確認されている事実と制度の実効性をまず考慮すべきだという意味である。
韓国経済が実質的に半導体によって牽引されている状況で、政府がメガプロジェクトに拍車をかけている今、両者の意見には一理ある。半導体産業は一度技術の主導権を失うと追いつくのが容易ではないスピード競争の領域である。現場で特定の時期に集中した研究が避けられない場合、制度がそれを受け入れる余地も必要である。
一方で、「自発的選択」という名の下に長時間労働が圧力や慣行として定着した例も少なくない。休息権を保護すべきだという主張や、経済協力開発機構(OECD)平均を上回る年間労働時間も無視できない。
問題は論争の場と方法である。産業部長官は討論会で、労働部長官は記者懇談会でそれぞれの論理を展開した。省庁間の協議が進行中であるが、人々に見えるのは政策調整ではなく場外の攻防である。
最近も似たような場面があった。半導体から発生した超過利益をどう分配するかを巡り、両省は1日違いで別々の討論会を開催した。様々な意見を聞く公論の場は多いほど良いが、討論会を開催したこと自体が問題ではない。しかし、同じ政府の省庁がそれぞれ討論会を開き、自らの論理を裏付ける声を確認して終わるのは問題である。
産業部が産業界の論理を、労働部が労働界の論理を広める行為は政策調整を代替することはできない。異なる主張があるなら、同じテーブルで互いの主張を調整するプロセスが必要である。討論の目的は異なる主張がぶつかり合い、結論を導くことであるからだ。
両者が公開の場で互いの主張を反論している間にも、時間は流れている。産業長官の主張通り、半導体競争がそれほど切迫しているなら、場外の攻防が続く間に中国の技術追撃はさらに加速するだろう。労働長官の言葉通り、健康権がかかる問題であれば、結論が遅れるほど現場の不確実性や対立も大きくなるしかない。
李在明大統領は今年初めの国務会議で「政策推進過程で省庁間に意見の相違がある場合は、積極的に論争してほしい」と注文した。省庁が国民を代わって論争しなければ、最終的には国民が直接対立に直面することになるという理由からである。
今こそ、大統領の注文を実行する時である。非公開の関係省庁協議も必要だが、利害関係が鋭く対立する問題ほど、両長官が同じテーブルに座り、根拠と代案を公開的に討論する必要がある。現在の労働権と未来の産業競争力のどちらかを選べというような論争も終わらせるべきである。
『働く自由』と『働かない権利』は互いに消し合う価値ではない。両者を共に守る制度を作ることが政治と行政の役割である。両長官に必要なのは、別の場外発言や別々の討論ではなく、一つの場での明確な結論である。
[写真=金成書記者]
[写真=金成書記者]




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