2026. 08. 06 (木)

メイディのエアコン『ポタスプリット』、欧州で大人気

欧州の消費者がメイディのエアコンポタスプリットを直接設置している。写真=シナウェイボキャプチャ
欧州の消費者がメイディのエアコンポタスプリットを直接設置している。 [写真=シナウェイボキャプチャ]
中国の家電メーカー、メイディ(美的)が発売したエアコン『ポタスプリット(PortaSplit)』が欧州で大人気を博している。現地メディアによると、ポタスプリットの人気は異例のものだ。

ドイツでは、ポタスプリットを購入するために在庫のある代理店まで数百キロ運転した消費者が現れた。リアルタイムの在庫状況を知らせる有料サイトも登場した。一部の国では、製品が品切れになると、事前に販売された製品が新製品の2倍から3倍の価格で転売される事例も発生している。欧州のSNSには「私の人生で最高の投資だった」「なぜ今まで買わなかったのか分からない」という使用後の感想が相次いでいる。ほとんどの欧州の店舗では製品が品切れの状態だ。

このようなヒットはメイディも予想していなかった。メイディの中国工場には6月以降、17万台の追加注文が殺到している。メイディはドイツ、フランス、イギリス、スペインなど西欧で、今年上半期のエアコン販売が前年に比べて70%以上増加したと発表した。

ポタスプリットが成功した理由は、単に猛暑の影響だけではない。製品自体が欧州市場向けに設計されているからである。

この製品は、壁に穴を開けることなく取り付けが可能である。窓に取り付け台を設置し、室外機を窓の外に取り付けることができる。室外機と室内機を接続する冷媒配管を細く広く設計し、窓を閉めても問題がないようにしている。欧州の住宅では、壁に穴を開けるためには行政機関の許可を受ける必要がある。

消費者が自分で設置できるため、高額な料金を支払って設置業者を呼ぶ必要がない。フランスでは、冷媒が2kgを超えると専門の検査を受ける必要があることを考慮し、冷媒を1.99kgに抑えた。夜間の騒音やエネルギー効率の評価も欧州の規定に合わせている。

メイディはドイツにR&Dセンターを、イタリアにデザインセンターを運営している。製品の開発後、製造は中国で行われる。製品開発の過程で、メイディのR&Dスタッフは現地の家庭を直接訪問し、消費者調査を繰り返した。窓の形状が国ごとに異なる点を反映し、取り付け台を何度も改良し、欧州人が望む設置方法を製品設計の出発点とした。そして、フランスの冷媒規制、ドイツの騒音基準、スイスのエネルギー効率基準を考慮して製品を設計した。

『中国で作った製品を海外に売る』のではなく、『欧州の問題を解決するために欧州で企画した製品を中国の製造能力で完成させた』と言える。中国のネットユーザーは、メイディの海外営業チーム、法務チーム、デザインチーム全員が特別ボーナスを受け取るべきだと評価している。

欧州にも家電メーカーは多い。しかし、欧州のメーカーが解決できなかった消費者の苦痛を中国のメイディが解決したことになる。その背後には問題解決のための技術者たちの執念があることは明らかである。

欧州の猛暑がポタスプリットの販売を爆発させたことは確かだが、品切れ状態を引き起こしたのは気候ではなく、製品の競争力であった。中国の製造業の競争力はもはや『安価な価格』だけではないことが再び証明された。



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