![[写真=大韓航空]](https://image.ajunews.com/content/image/2025/08/21/20250821161323830322.jpg)
大韓航空がLIGネクスワンと提携し、韓国空軍の電磁スペクトル(EMS)戦力確保のための「電子電気(Block-I)体系開発事業」受注戦に参加すると21日、明らかにした。 提案書は9月初めに提出する予定だ。
今回の事業は政府が1兆7775億ウォンを投資し、国内業者が研究・開発する形で推進される。 大韓航空が体系統合および機体改造・製作を引き受け、LIGネクスワンが体系開発および電子戦装備開発・搭載を引き受ける。
電子電気体系開発事業は航空機に任務装備を搭載して周辺国の脅威信号を収集・分析し、戦時に電子攻撃(jamming)を通じて敵の防空網と無線指揮通信体系を麻痺・撹乱する大型特殊任務機を開発する事業だ。
今回の事業は外国産中型民航機を改造し、電子戦任務装備を搭載する方式で進められる。 空軍が要求する高度・速度・作戦持続時間などを勘案すれば、新規機体開発より既存プラットフォームの改造がより速いという判断のためだ。 民間機を改造して運用するケースは米空軍の次世代電子電気であるEA-37Bのほかに皆無で、世界的にも稀少だ。
LIGネクスワンはKF-21統合電子戦装備、次世代艦艇用電子戦装備、潜水艦用電子戦装備、新型白頭偵察機電子情報任務装備など、多数の国家戦略兵器電子戦装備の開発を成功裏に遂行してきた代表的な防衛産業企業だ。
大韓航空も国内で民航機部品製作と軍用機性能改良および整備、無人機開発、民航機重整備・改造が可能な独歩的な企業だ。 新型コロナパンデミックだった2020年から2023年にはボーイングB777旅客機10台とエアバスA330 6台を貨物機に改造し、堪航認証を獲得した。 また、空中給油機と大統領専用機の運営および整備を支援し、民航機派生型特殊航空機に対する経験を蓄積したりもした。 今年5月には防衛事業庁からUH-60多目的ヘリコプター性能改良事業の優先交渉対象者に最終選定されるなど技術力を認められている。
大韓航空は今回の事業を通じ、韓国軍の電磁スペクトル戦遂行能力を画期的に高め、自主国防の実現と国防力強化に寄与する計画だ。 さらに、LIGネクスワンとの協力を基盤に、有・無人特殊任務機事業を拡張し、グローバル防衛産業市場への進出と輸出機会も積極的に模索する方針だ。
大韓航空関係者は“電子電気事業は韓国初であり、世界的にも指折りの挑戦”とし、“この50年間蓄積した技術力とインフラで、韓国軍の先端電力確保の先頭に立って、韓国防衛産業のグローバル地位を高めることに寄与する”と述べた。
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