LG電子が10年近く続けてきたエネルギー貯蔵装置(ESS)事業を縮小し、人工知能(AI)熱風で注目されている冷暖房空調(HVAC)事業にさらに集中する。
16日、業界によると、LG電子のES(エコソリューション)事業本部傘下のESS事業担当は最近、ESS事業支援タスクに名称を変更した。 ESS事業支援タスクは、従来のESS関連先行開発、受注件に対する供給およびメンテナンス業務を担当するという。
ESSは生産された電気をバッテリーに貯蔵し、必要な時に送電してエネルギーを効率的に使えるようにする装置で、全世界的なエコ·エネルギー政策の変化により注目されてきた。
LG電子も2014年、LGユープラスの電力変換システム(PCS)事業部を買収し、ESS事業に参入した。 しかし、中国産製品の価格競争力に押され、ESS事業の縮小・運営決定を下したものと分析される。
LG電子は2030年、全体売上で企業間取引(B2B)が占める比重を45%水準まで高めるという計画を立てただけに、現在注目されているHVAC事業に速度を上げる方針だ。
このため、昨年末の組織再編で、ES事業本部も新設した。 ES事業本部は、グローバルトップティア合空調会社への跳躍を推進するため、HVAC事業を従来のH&A事業本部から分離し、別途の事業本部体制で立ち上げた組織だ。
この他にもLG電子は6日(現地時間)、米ラスベガスで開かれた世界最大の情報技術(IT)・家電展示会のCES 2025で、マイクロソフトとAIデータセンター分野の両社協業計画も初めて公開した。 MSが構築する次世代AIデータセンターに必須技術である熱管理、チラーなどで協業し、持続可能な最適のソリューションを作っていくというのが骨子だ。
LG電子関係者は“ESS事業からの撤収ではなく、縮小次元で、サービスおよび品質改善は持続していく”とし、“HVAC事業に選択と集中をするための戦略”と説明した。
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