
韓国銀行が28日、今年最後の金融通貨委員会通貨政策方向会議で基準金利を電撃引き下げた。 当初、不安な為替レートと景気の不確実性で「据え置き」の見通しが優勢だったが、市場の予想を覆し、金通委は引き下げを選んだ。
韓国銀行の金融通貨委員会がこの日午前9時、通貨政策方向会議を開き、現在3.25%である基準金利を3.0%に0.25%ポイント下げた。先月11日、金融通貨委員会は金利を3.50%から3.25%へと0.25%ポイント引き下げ、3年2ヵ月ぶりにピボット(通貨政策転換)に乗り出したのに続き、1ヵ月ぶりに金利を連続で引き下げたのだ。
金融通貨委員会は、外国為替市場の不安や金融安定(家計負債・不動産)の面より、冷え込む景気を生かすことに重点を置いたものとみられる。適時に基準金利の引き下げができなかったという実技論に直面した韓銀が、さらに遅れる前に基準金利を追加で下げ、景気浮揚に乗り出すことにしたのだ。
来年のトランプ政権発足後、連邦準備制度(FRB)の金利引き下げが遅れれば、韓銀だけが金利を引き下げるのは難しいだろうという意中も作用したものと見られる。トランプ政権2期目の高率関税政策で米国内のインフレ(物価上昇)圧力が大きくなれば、FRBの金利引き下げの速度と幅が当初の予想とは違って縮小されるしかない。
実際、韓国銀行がこの日金利を引き下げながら発表した経済成長率の展望は2024年2.2%、2025年1.9%、2026年1.8%だ。来年と2026年の経済成長率は、潜在成長率の推定値である2%を下回る数値で、景気低迷を予想したも同然だ。韓国の年間経済成長率が2%を下回ったのは、2009年の金融危機、2020年のパンデミック、2023年のポストコロナなどたった3回だけだ。
この間「連続金利引き下げ」は深刻な危機状況だけに異例的になされた。先立って韓銀金通委が連続引き下げをした時は米国9・11テロとドットコムバブル衝撃があった2001年とグローバル金融危機だった2008~2009年にたった2回だけだ。
2001年には7~9月連続で3回基準金利引き下げを断行し、2008年には5.25%だった金利を10月から2009年2月まで連続引き下げて2%まで引き下げたことがある。2012年の欧州財政危機、2014年のセウォル号惨事、さらには2020年のコロナパンデミックの時も緊急引き下げをせずに一拍休んで引き下げをしてきた。
ただ、金融通貨委員会は今後の引き下げの副作用も考慮しなければならないものと見られる。韓米間の基準金利の格差が2%に再び広がり、ただでさえ1400ウォン台まで急騰したウォン・ドル為替レートの上昇をさらに煽り、外国人資金流出の可能性だけが大きくなりかねないためだ。
* この記事は、亜洲経済韓国語記事をAIが翻訳して提供しています。