LGエネルギーソリューションはフォードが欧州で発売する電気商用車モデルに大規模なバッテリーを供給する。 公示された物量を基準にすれば、今回の契約金額は少なくとも13兆ウォンに達すると推算される。
LGエネルギーソリューションは109GWh規模の電気商用車バッテリーセル及びモジュールを長期供給する契約をフォードと締結したと16日、発表した。 該当バッテリーは2026年からポーランドのヴロツワフ工場で全量生産される予定だ。 今回の契約には昨年、両社が推進したトルコバッテリー合弁法人の供給物量と新規追加受注物量が含まれている。
今回の契約は2件に分かれており、2027年から2032年までの6年間75GWh、2026年から2030年までの5年間34GWhを供給する予定だ。 LGエネルギーソリューションは既存のトルコ・アンカラ地域に電気自動車バッテリー合弁法人(JV)を設立しようとしたが、市場状況を考慮して既存の生産工場で物量を供給することを決定している。
今回の供給物量を電気商用車搭載量に換算すると、約100万台以上に適用できる。 業界はLGエネルギーソリューションが契約金額を明らかにしなかったが、少なくとも13兆ウォン以上の売上が可能になると予想する。 バッテリー業界では2023年、ブルームバーグニューエナジーファイナンス(BNEF)が発表した1kWh当り89ドル基準で売上を推算しているが、これにモジュール価格まで含まれれば、売上規模はさらに大きくなるものと見られる。
LGエネルギーソリューションは“フォードとの大規模バッテリー供給契約を通じて受注競争力を強化し、ポーランド工場の生産効率性を高めるのに寄与できるだろう”と伝えた。
電気商用車は車両1台当たりのバッテリー搭載量が多く、運行距離が長く、高出力および長寿命など高い品質と技術力を要求する。 LGエネルギーソリューションは、今回の契約が顧客の厳しい要求を満たす性能と品質競争力を示していると明らかにした。
欧州の電気商用車市場は急速に成長している。 グローバルリサーチ会社のLMCオートモーティブによると、欧州電気商用車の年平均成長率は約36%で、2030年には欧州商用車市場で電気自動車の割合が50%を超えると予想される。
一方、LGエネルギーソリューションは現在、ポーランド工場で生産してきたフォードマスタングマッハ-E用バッテリーを2025年から米国ミシガン工場で生産する予定だ。 これを通じ、両社は北米市場でIRA税額控除の恩恵を積極的に活用し、事業の効率性を高める計画だ。
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