韓国の今年第3四半期の製造業の市況と売上が共に下落傾向に入った中で、第4四半期の見通しも前四半期対比下落するだろうという専門家たちの意見が出た。
産業研究院が15日に発表した「製造業景気実査指数(BSI)調査結果」によると、今年第3四半期製造業市況と売上現況は前四半期対比同伴下落した。市況は第2四半期91から第3四半期86へ、売上は94から87へと下がった。
細部項目別では、内需(86)と輸出(90)が前四半期(内需92、輸出99)より下落した。ただ、前年同期(内需81、輸出87)よりは上昇した。設備投資(98)と雇用(98)が4四半期ぶりに小幅下落し、在庫(101)が2四半期連続で100を上回った。経常利益(85)は前四半期(91)に比べて下落した。また、第3四半期の売上現況BSIは素材部門・大型業者などすべてのタイプで100を下回った。
問題は第4四半期の製造業の見通しも明るくないという点だ。韓国産業研究院は、市況と売上展望BSIが前四半期対比持続的に下落すると予想した。第4四半期の市況は93、売上は95で、100を超えることはできないと見込んだ。
特に、内需展望値が94で2四半期連続100を下回った上、輸出(96)も3四半期ぶりに100を下回ると見られる。設備投資(97)と雇用(99)も小幅下落するだろうと予想された。
情報通信技術(ICT)部門に94で、3四半期ぶりに100を下回り、機械部門(96)と素材部門(93)も100を超えないと予想した。ただ、新産業(102)と大手企業(102)は100を上回る中、中小企業(94)は基準値の100に達することができないと見込んだ。
アンケート参加者たちは現経営活動の否定的要因として「需要鈍化」と「対外供給網不安」憂慮増加を挙げた。また、今年の主要懸案は「物価安定持続」と答えた。
韓国の国内製造業者が現在の経営活動で最も大きく受けている否定的要因として「生産費負担」(52%)依然として最も多く言及している。続いて「需要鈍化・在庫累増(47%)」と「グローバルサプライチェーン不安(31%)」等の順だった。
国内外の金利引き下げ効果としては「資金調達費用節減」が49.9%で最も高く、今年の主要懸案課題としては物価安定持続が49.1%、資金調達条件改善が22.9%、米・中経済安定化は13.1%などだった。
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