釜山(プサン)と日本の福岡を運航する快速旅客船「クイーンビートル(QUEEN BEETLE)」号が船体の漏水隠ぺいで突然運航を停止し、旅行客の被害が懸念される。
14日、釜山港湾公社と釜山海洋水産庁などによると、クイーンビートル号を運営するJR九州高速船は、自社予約サイトの告知を通じて13日から当分運航を停止し、運航スケジュールを発表する11月25日まで新規予約も受け付けないと明らかにした。
JR九州高速船側は「昨年7月に日本の国土交通省に提出した改善報告書をきちんと履行しなかったため、運航を停止する」と説明した。また運行再開時期は未定であり、来月末までの予約に関しては順次キャンセルの連絡をしていると告知した。
さらに、決済完了した運賃は手数料なしで払い戻しし、旅行中止によって発生する宿泊施設および2次交通便キャンセル手数料と代替交通便費用などを支援すると公示した。
支援規模は19日まで予約乗客には1人当り20万ウォン、20日から来月30日まで予約乗客には1人当り10万ウォンだ。
クイーンビートル号は定員502人、営業座席448席規模で、今月の予約率は韓国と日本を合わせて50~60%に達する。そのため、急な運航停止による旅行客の被害が憂慮される。夏休みシーズンと来月の秋夕(チュソク・旧盆)連休に予約をした利用者は代替交通便確保が不可能な実情だ。
JR九州高速船は日本国土交通省の監査で船体検査関連の安全対策を確保することを指摘され改善報告書を提出したが、以後船体の漏水が発生しても3ヶ月間その事実を隠したまま運航したことが再び摘発され、運航が停止された。
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