サムスン重工業が2019~2020年にロシアのズヴェズダ造船所から受注した17隻と関連して契約解約通知を受けた。
サムスン重工業は前日、自律公示を通じ、2020年と2021年にロシアのズヴェズダ(ZVEZDA)造船所から受注した液化天然ガス(LNG)運搬船10隻と北海用シャトルタンカー7隻に対して契約解除の通知を受けたと明らかにした。
これに対し、サムスン重工業はシンガポール仲裁裁判所に該当事案を提訴する方針だ。
ズヴェズダ造船所は該当契約と関連し、すでに支払った手付金8億ドル(約1兆1千億ウォン)と遅延利子の返還を要求している。
サムスン重工業は2022年、ロシア-ウクライナ戦争勃発後、ロシアに対する国際社会の経済制裁が始まり、ズヴェズダ造船所と契約した液化天然ガス(LNG)運搬船15隻のうち、残余物量10隻に対する契約解約を検討してきた。
サムスン重工業は“2022年初めに設計工程を進行中だった状態で、米国政府および韓国政府の対ロシア関連制裁および輸出統制措置が順次施行されたことにより、当社は船主社に不可抗力(Force Majeure)通知後に作業を中断し、今後、本件契約の履行方案について議論を進めてきた”と説明した。
続けて“以後、米国政府が船主社をSDN(特別制裁対象者)に指定したことにより、船主社と取引が源泉封鎖され、これに対して契約の維持可否に対して相互間交渉を進めた”とし、“しかし、6月11日に船主社は交渉が進行中の状況で一方的に当社の契約不履行を主張し、契約解約を通知してきた”と付け加えた。
サムスン重工業はシンガポール仲裁裁判所に該当事案を提訴し、契約解約の違法性および返還範囲などを争う一方、交渉を継続する計画だ。
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