韓国政府が最近、韓国経済に対して内需回復の兆しが加わり、景気回復の流れが拡大していると評価した。
企画財政部は14日に発表した「6月の最近の経済動向」(グリーンブック)で、「最近の韓国経済は物価上昇の勢いが鈍化する中、製造業・輸出好調に訪韓観光客の増加・サービス業改善など内需回復の兆しが加勢し、景気回復の流れが次第に拡大している」と明らかにした。
政府は先月、グリーンブックに続き、今月も内需回復の兆しについて言及した。先月は「輸出回復傾向に内需が追いつかないなど経済部門別の回復速度に差がある」と診断したが、今月は内需の回復傾向が強くなっていると判断したのだ。
国内総生産(GDP)暫定値によると、第1四半期(1~3月)の民間消費は前四半期より0.7%、昨年同期より1.0%増加した。
4月には小売販売が耐久財を中心に前月より1.2%減少したが、サービス業の生産は卸・小売業(1.7%)などで増加し、0.3%増加した。
製造業・輸出好調も続いている。輸出は昨年10月から先月まで8ヵ月連続増加傾向を見せている。
4月の鉱工業生産は鉱業と電気・ガス業で減ったが、製造業で増え前月より2.2%増加した。
先月の消費者物価は昨年同月比2.7%上昇し、2ヵ月連続で2%台の上昇率を記録した。前月(2.9%)より上昇幅は縮小した。
果物など一部品目の高止まりは続き、石油類価格の上昇幅が拡大したが、これを除いて物価の基調的な流れを示す根源物価(食料品およびエネルギー除外指数)は2.2%上昇した。
政府は最近グローバル経済に対して地域別に回復速度に差があり、ロシア-ウクライナ戦争・中東情勢不安など地政学的リスクと主要国間貿易規制強化など不確実性が持続していると診断した。
企画財政部は「早急な物価安定基調の定着や、内需温もりの拡散など体感できる回復を通じた民生安定を最優先にする」とし、「徹底した潜在リスク管理と韓国経済の躍動性向上のための努力を続ける」と明らかにした。
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