現代モービスがディスプレイ革新技術を一つに集めて未来型デジタルコックピットの基準を提示した。 デジタルコックピットは、車内の運転席と助手席の前に設置されたインフォテインメントシステムで、各種走行情報と映像を提供し、外部と通信する役割をする。 最近、自動運転と電動化技術の発展が加速化し、グローバル技術競争が激しく展開される分野だ。
11日、現代モービスは次世代統合運転席システム「M.VICS 5.0」を公開した。 今回のシステムは「All You Can See(あなたが見られるすべてのもの)」というコンセプトで、多様なディスプレイ技術を融合させた。 運転席の左側の柱から同乗席の右側の柱まで広い前面部全体を境界のない一つの大画面コックピットで統合具現し、ディスプレイパネルの大きさと傾きが走行モードに応じて調節される技術を融合した。
それぞれのディスプレイパネルが用途と使用環境によって独立的に機能しながらも、必要時には一つの画面に一体化される。 計器盤、ナビゲーション、インフォテインメントなど多様なコンテンツを大型画面に表示する方式で、搭乗者が車両ディスプレイに期待していたそれ以上を可能にしてくれるというのが会社側の説明だ。
特に、ディスプレイパネル全体の傾きが調節される可変型システムを採用した。 運転状況に合わせて画面が最適化された大きさと位置に調整される機能が印象的だ。 一般の「ドライブモード」ではパネルの一部がダッシュボードの下に動き、小さなサイズのディスプレイに切り替えることができる。 映像コンテンツを鑑賞する「劇場モード」や休憩する「リラックスモード」では下に下がる。
同乗者の搭乗有無に合わせて運転席と同乗席のディスプレイ画面を分離駆動する機能も備えている。 柱に隠れているヒドゥンスピーカーと座席ヘッドレストスピーカーは、運転者と同乗者に独立したサウンドを提供し、それぞれが希望するモードに集中できるように支援する。 今後、自動運転車に適用できる次世代統合ソリューションだ。
車輌前面部を埋め尽くした大画面ディスプレイの両側の柱にはライティング技術を適用し、乗り降り時に後側方衝突事故を予防する警告機能も搭載した。 この他にも、ハンドルと運転席の上部に装着されたカメラを通じ、運転者の眠気、不注意運転をリアルタイムでモニタリングし、非常時に警告してくれる。 ハンドルスリムエアバッグ、助手席ルーフエアバッグ、膝エアバッグなど、乗客の安全のための様々な技術も統合適用された。
会社側は新製品の開発過程で部品器具パッケージ設計、UX(ユーザー経験)技術関連の9つの新規特許を出願した。 昨年だけで1700件余りの特許を登録するなど、未来モビリティ市場をリードするために技術競争力を強化している。
現代モービス関係者は“電動化、電装、自動運転など核心分野の戦略部品を中心に受注ポートフォリオを強化し、アグレッシブな営業活動を続けていく”とし、“未来モビリティソリューション「M.VICS 5.0」も主要グローバル顧客企業を対象に積極的なプロモーションに乗り出す”と述べた。
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