31年ぶりに赤字に転じた韓国の対中貿易収支···「日増しに悪化」

수출규제 관련 그래픽 사진이코노믹데일리 DB
[写真=エコノミックデイリーDB]

昨年、韓国の対中貿易収支が31年ぶりに赤字に転換した中で、今年も2月を除いて全て赤字を免れずにいる。対中輸出は減少した反面、対中輸入依存度はますます増え、過去のように対中貿易収支が回復するのは難しいという憂慮が出ている。

14日、国際金融センターが発表した「韓国の対中国貿易構造変化および展望」によると、昨年の韓国の対中貿易収支は181億ドルの赤字を記録した。

今年も対中貿易収支の赤字基調は続いている。今年1月(-16億9000万ドル)の赤字でスタートし、2月(2億3000万ドル)は一時黒字を記録したが、3月(-8億8000万ドル)に再び赤字に転じた。4月には19億6000万ドルの赤字を出し、昨年4月(-22億7000万ドル)以来、1年ぶりに最高値の赤字を記録した。5月1~10日の対中貿易収支(通関基準暫定値)も3億4200万ドルの赤字となった。

このような流れは、対中輸出が減った反面、主な半導体材料の対中輸入依存度が大きいためだ。中国経済は2016年から中速成長基調に転換した。特に2022年のコロナ封鎖政策と不動産市場の低迷が重なり、内需需要が大きく萎縮した。その影響で中国の輸入は2021年の22%から2022年に1%、2023年には-6%を記録するなど、2年連続で大幅に減少した。

景気低迷により、中国は第3国の迂回生産と自国内の自主調達に集中した。中国は生産要素価格を引き上げ、米国の規制を避けてASEAN(東南アジア諸国連合)への直接投資を増やし、海外生産を拡大した。その結果、中国内の単純委託加工貿易が占める割合は2015年の27%から昨年は15%まで減った。

中国の技術力が先端分野を中心に韓国を追い越した中、中国内では愛国消費ブームが起き、輸入品の自国産代替の動きも活発となった。その影響で韓国の輸出品が一時期居場所を失ったりもした。科学技術情報通信部によると、2022年から中国は情報通信技術を中心に主要先端産業分野で韓国を追い越した。

一方、韓国の対中輸入依存度は、主要原材料やIT部品などを中心にますます拡大している。中国依存度が半分以上の輸入品目は30%に達する。最近、エコ、先端素材関連の輸入も急増している。韓国貿易協会によると、昨年基準で2次電池の核心素材である水酸化リチウム、ニッケルコバルトマンガン(NCM)水酸化物の輸入は前年比それぞれ53.2%、31.1%増加した。

このような要因で過去水準の対中貿易収支回復は期待しにくいというのが国際金融センターの分析だ。コロナパンデミック期間に累積した大規模な在庫が減り、今年IT製品の需要が9%増えて一時的に対中輸出が増加する可能性はあるものの、長期的に米中対立による対中輸出が大幅に減るだろうと予想しているわけだ。

国金センターは韓中競争が深刻化するだけに、人工知能(AI)半導体などで技術競争力を維持しながら対中国半導体輸出を維持するための米・中間の実益確保戦略が必要だと提言した。同時に、米国やASEANなどに輸出市場を多角化する必要性も提起された。

国際金融センターのキム・ボン責任研究員は「米国の対中半導体牽制が拡大し、韓国の対中国輸出と黒字が大きく減る恐れがある」とし「半導体は韓国全体輸出の約30%、貿易黒字の460%を占める」と説明した。続けて「米国と連帯を通じて中国と技術格差を維持しながら米国の規制が厳しくない汎用半導体部門では中国と一定水準の協力も模索しなければならない」と強調した。




 
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