
4月の消費者物価指数が3ヵ月ぶりに2%台に鈍化した。しかし、リンゴや梨などの果物を中心に依然として物価高が続いている中、原油価格も上昇傾向を示している。
統計庁が2日に発表した「2024年4月の消費者物価動向」によると、先月の消費者物価指数は113.99(2020=100)で、1年前より2.9%上昇した。昨年8~12月に3%台を記録した消費者物価上昇率は1月に2%台に下がった後、2~3月の2カ月連続で3%台を記録し、再び2%後半に下がった。
4月の消費者物価上昇の勢いも農水産物価が牽引した。農産物物価は1年前より20.3%上がったが、これは全体物価を0.76%ポイント引き上げた。特に昨年同期に比べてリンゴの価格が80.8%、梨が102.9%上昇した。これを含めた農畜水産物の物価上昇率は10.6%だ。
ただ、前月比農畜水産物の物価は2.4%下がった。最近、農畜産物を中心に価格上昇が続いている中、韓国政府が先月初めから緊急農畜産物価格安定資金を投入している影響と解釈される。
3月から上昇傾向に転じた石油類の価格も2ヵ月連続で増加傾向を続けた。先月の石油類物価は前年同月比1.3%上昇した。ただ、物価上昇率の寄与度は0.05%ポイントに止まった。
統計庁のコン・ミスク経済動向統計審議官は「中東情勢が不安で石油類価格を心配したが、思ったより多く上がらなかった」とし「幸い安定傾向でではあるものの、変動がある可能性が大きいだけに変数になることもありうる」と付け加えた。
物価の流れを示す根源物価(農産物・石油類除外指数)は1年前より2.2%上昇した。経済協力開発機構(OECD)で主に活用する方式である食料品・エネルギー除外指数は1年前より各々2.3%上昇した。
生活物価指数は昨年同期比3.5%、生鮮食品指数は19.1%上昇した。生鮮食品指数のうち、生鮮果実が1年前より38.7%、生鮮野菜は12.9%上がり、上昇の勢いを牽引した。
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