TV市場の萎縮に…LG電子、「LCDマーケティング」の再稼働

[写真=LG電子]
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「OLED名家」LG電子がTV市場の不況と中国企業などとの競争深化による不振で、戦略を再確立した。 10年間主力として推進してきたOLED TVが最近、逆成長を繰り返し、LCDラインナップの拡大を通じた外形拡張に乗り出す方針だ。

8日、業界によると、LG電子は今年からOLED TVとQNED TVを前面に押し出した「デュアルトラック」戦略を本格的に展開する。 業界1位のOLED TVの立地を強固にすると同時に、LCDラインナップも増やし、消費者の選択の幅を広げるという戦略だ。

QNEDは2021年に発売されたプレミアムLCDラインナップだが、LG電子がこれまでOLEDマーケティングに力を入れてきたため、大きな注目を集めることができなかった。 しかし、TV市場の全般的な不振とOLED TVの最大市場である欧州の地政学的リスクなどで、OLED TVの成長の勢いも衰え、戦略を再確立したものと見られる。

実際、OLED TV市場は2年連続で逆成長を続けている。 昨年の出荷量はTV市場トップのサムスン電子の市場参入にも関わらず、前年比14.7%減の557万台に止まった。 同期間、LG電子の出荷量は22.6%減少し、300万台を割り込んだ。 LG電子はOLEDの不振で、全体出荷量もTCLとハイセンスに押され、4位に落ちた。

業界のある関係者は“TV市場自体が振るわない中、プレミアムラインナップであるOLEDはLCD対比価格競争力も落ち、需要が振るわない”とし、“サムスン電子がOLED TV占有率拡大に乗り出したにも関わらず、サムスンディスプレイが大型OLED追加投資を進行できない理由”と述べた。

OLEDの成長の勢いが衰えると、LG電子は今年からQNED 98インチを含めたフルラインアップを完成し、LCDマーケティングの強化に乗り出した。 QNED evoにはアルファ7より1.3倍優れたアルファ8プロセッサーを適用するなど、OLEDラインナップを下方展開している。 「薄利多売」で市場占有率を高めている中国企業に対応し、LCDで応酬するという意味と解説される。 昨年もLG電子のLCD TVの出荷量は前年比1.7%減に止まった1957万台を記録し、OLEDに比べて良好な成績を収めた。

LG電子は製品だけでなく、ウェブ(web)OSプラットフォーム事業も主要事業として育成する方針だ。 第1四半期暫定実績発表当時、今年兆単位の売上を達成するという目標も樹立した。 LG電子のチョ·ジュワン代表取締役(社長)は先月の定期株主総会で、“広告コンテンツ基盤の売上は昨年約7500億ウォンで、今年は無難に1兆ウォンを達成しそうだ”と明らかにしたことがある。

このため、LG電子は5年間、ウェブOSアップグレードを提供する「ウェブOSリニュープログラム」を運営している。 今年第1四半期に2022年のOLED TVの全製品とPoseなどのライフスタイルOLED TV、QNED evo 8K製品にもアップグレードを拡大提供した。

ハイ投資証券のコ·ウィヨン研究員は“TV需要回復信号はまだないが、LG電子のウェブOS実績寄与が昨年第4四半期以後に有意に拡大したと把握される”とし、“TVセットの不振をウェブOS中心のプラットフォーム・サービス利益が相殺する展望”と述べた。
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