昨年の韓国の年間貿易収支は100億ドルの赤字を記録した。2年連続赤字行進が続いているものの、昨年下半期の輸出回復によって輸出減少幅はやや縮小した。
産業通商資源部は1日、2023年の輸出が6327億ドルを記録し、前年比7.4%減少したと明らかにした。輸入は6427億ドルで12.1%減少し、貿易収支は99億7000万ドルの赤字を記録した。
昨年の輸出は、グローバル高金利基調と中国景気回復の遅れなどの影響で、3年ぶりに減少を記録した。しかし、自動車輸出が好調を続けている中、一般機械と船舶が第2四半期以降プラスに転換した。半導体は第1四半期の底点以後、改善の流れを続け、11月以降2ヵ月連続で増加傾向を続けている。
品目別では、自動車と一般機械、船舶の3品目の輸出は増加した。自動車輸出は電気自動車やSUVなど高付加価値車の輸出販売が好調を示し、709億ドルを記録した。これは過去最高だった前年より30%以上増加した数値である。一般機械は4.6%、船舶は20.9%増えた。
地域別には米国、欧州連合（EU）、中東、独立国家連合（CIS）など4つの市場の輸出が増えた。特に、対米輸出は歴代最大の1157億ドルを記録し、18年ぶりに2位の輸出市場に躍り出た。
一方、中国への輸出は19.9%減少し、減少傾向を免れなかった。これは中国の景気減速による輸入が減り、中間財中心の対中国輸出が減少した影響だ。対ASEAN輸出は、グローバルIT業況不振の影響で半導体などIT部品中心に輸出が12.5%減少した。
ただ、中国の輸出は昨年8月以降、5ヵ月連続で100億ドルを超え、改善の流れが続いている。ASEAN輸出も10月のプラス転換以後、3ヵ月連続増加傾向を続けている。
貿易収支は輸出の漸進的改善とエネルギー価格の安定化などにより、6月黒字に転換した。昨年上半期の貿易収支は263億ドルの赤字を記録したものの、下半期には163億3000万ドルの黒字に転じた。貿易収支の赤字は2022年に続き2年連続で続いているが、赤字幅は477億8000万ドルから99億7000万ドルに縮小された。
一方、昨年12月の輸出は576億6000万ドルとなり、前年より5.1%増加した。輸出は昨年10月から3ヵ月連続で増加傾向を続けた。輸入は531億8000万ドルで10.8%減少し、昨年12月の貿易収支は44億8000万ドルの黒字となった。
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