韓国全国で16日、2024学年度の大学修学能力試験(スヌン)が行われる。今年は約50万人が受験を受ける予定だ。
政府は約1万6千人の警察を動員し、会場周辺の交通渋滞への対応をはじめ、問題用紙の保管場所の巡回や運搬支援、会場内や周辺の警備などに配置した。
国土交通省は、英語リスニングが行われる午後1時5分から同40分まで、航空機の騒音が試験の妨げにならないよう全ての航空機の離着陸を禁止する。また会場周辺の工事作業や車の警笛も自粛するよう呼びかけている。
特に今年は受験生のマスク着用義務はなく、感染者も一般の受験生と同じ教室で試験を受ける。
一方、今年の試験科目と出題範囲は昨年と同じだが、出題傾向は多少変わる見通しだ。
韓国政府は、今年のスヌンから教育課程外で非常に難易度の高い「キラー問題」を排除する方針を示してきた。これにより問題文や選択肢の内容が難しくなったり、中難度の問題が増えたりするなどの変化があるとみられる。
キラー問題排除の方針を受け、仮面浪人による受験が増えたと分析される。受験者のうち、浪人生や高卒認定試験合格者などの割合は35.3%で、1996学年度(37.4%)以来の高水準を記録した。
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