韓江(ハン・ガン)の長編小説「別れは告げない」が9日、フランスのメディシス外国小説部門受賞作に選ばれた。
フランスの4大文学賞の一つにあげられる「メディシス賞」の審査委員団は9日(現地時間)、韓国の女性作家、韓江(ハン・ガン)の長編小説「お別れしない」を今年の外国文学賞に選んだと発表した。
メディシス賞は実験的な作品に与えられる若い文学賞であり、ゴンクール賞、ルノードー賞、フェミナ賞とともにフランスの4大文学賞に挙げられる。韓国人作家がメディシス賞の外国文学賞に輝くのは初めて。
韓江は2016年に「菜食主義者」で英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門「ブッカー国際賞」を受賞している。「別れは告げない」は、韓江が「菜食主義者」以来、5年後の2021年に出版した長編だ。済州島四・三事件の悲劇を3人の女性の視線で描き、去る8月にフランスで出版された。フランス語版のタイトルは「不可能な別れ」(Impossiblesadieux)。
フランスの日刊紙ル・モンドは同作について「夢と現実を行き来しながら独特の精神的空間を作り出している」と評価した。
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