「茶礼床簡便食」全盛時代···デパートからスーパーまで25万ウォン~60万ウォンの価格帯も多様

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[写真=aT]

夕秋(チュソク・旧盆)を控え、茶礼床(チャレサン・法事を簡易化し家庭でお供え物を並べる膳立て)用の食材を購入する代わりに「茶礼床簡便食」を求める顧客が増えている。

ロッテデパートは21日、ロッテデパートのオンラインモールで販売される「手軽なお膳料理セット」が去る8日から販売を開始し、前年比200%以上売れたと明らかにした。

ロッテデパートが披露した手軽なお膳料理セットは、ナムルやお肉、スープまで調理された料理で構成されている。

このように簡単なお膳料理セットの需要が増加した理由は、名節料理の簡素化と膳立て費用の増加が原因といえる。「茶礼床簡便食」は、食材を直接購入して手入れをし料理する手間も省け、韓国社会で共働きが増えた1990年半ばから引き続き増加してきた。しかし、茶礼床を用意する時、真心と味を重視する韓国文化と、価格的な面でも負担を感じて定着するには限界があった。
 
実際、韓国農水産食品流通公社(aT)が主要28個の聖水品価格を土台に茶礼膳立て費用を調査した結果、大型マートで4人基準のお膳料理を用意する時の平均費用は34万2467ウォンだった。特に今年は加工食品価格が全般的に上昇したうえ、漁獲量減少でイシモチ価格も急騰した。

「茶礼床簡便食」セットの購入費用は業者別に差があるが、普通20~30万ウォン台で直接買い物をする費用より安かったり似た水準だ。プレミアムの場合は60万ウォンに達するものもあるが、忙しい人には人気が高い。

ロッテデパートが披露した「名節標準祭祀膳」は35万ウォンだ。△牛肉大根スープ(2個)△肉サンジョク(野菜や肉を串に刺して焼いた料理)△韓国産イシモチ △チヂミの盛り合わせ5種 △ナムル5種 △栗とナツメ、干し柿 △水キムチ △干したらなどで構成されている。ご飯とお酒、果物を除いてすべてが用意されるわけだ。

ロッテデパートのユン・ウウク フード部門長は「ロッテデパートの今年の旧正月の簡便献立の売上が昨年対比3倍近く増加するなど名節簡便献立を探す顧客の需要が持続的に増えている」と明らかにした。

新世界(シンセゲ)デパートもおかず専門店と協業し、単品セット(8万ウォン)から宴会セット(60万ウォン)まで多様なお膳料理セットを発売した。また、現代デパートも29万8000ウォンで販売する名節のお膳料理セットを予約販売している。

他にもオンライン配送で有名なマーケットカーリーは「手軽な名節のお膳立て」企画展を開き、お膳料理を販売しており、ドンウォンホームフードやSSGドットコムなどもチャプチェとチヂミなど茶礼床簡便食を単品で提供する。

業界の関係者は「チヂミやチャプチェ、ナムルなど作るのに手間がかかる料理ほど簡便食の人気が高い」とし「茶礼床の簡素化傾向により毎年簡便食を求める顧客が増加している」と話した。

 
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