ハンファオーシャンはガス関連分野の世界最大展示会である「ガステック(GASTECH)2023」に参加しノルウェー船級であるDNV、米国船級であるABSからエコ技術と無炭素船舶に対する技術を承認されたと8日、明らかにした。
ハンファオーシャンはノルウェー船級のDNVから7万㎥級の超大型液化二酸化炭素運搬船(LCC2運搬船)に適用される貨物倉に対する基本承認を獲得すると同時に、韓国造船所で初めて船舶水中放射騒音測定機関として認証された。
また、米国船級のABSから炭素ガスを全く排出しない大型液化天然ガス(LNG)運搬船を世界で初めて開発し、アンモニアを燃料とするガスタービンを搭載したLNG運搬船の基本認証(AIP)を獲得した。
今回基本承認を獲得したLCO2運搬船貨物倉は積載重量を高めるためにハンファオーシャンの特許技術である「垂直非対称構造(Bi-Lobe Type)」を適用した。 この貨物タンクは液化二酸化炭素積載量を既存シリンダー構造タンク対比50%ほど増やし、運送効率性を高めるものと期待されるとハンファオーシャンは説明した。
これと共に、ハンファオーシャンは韓国造船所で初めて船舶水中放射騒音測定が可能な機関として認証を受けた。
国際海事機関のIMOは、船舶水中放射騒音を水中生物の生態に影響を与える汚染源と規定し、最近規制強化に乗り出している。 IMO規制に積極的に対応するため、韓国を含めた全世界船級協会は船舶水中放射騒音の測定および分析方法を規格化し、船舶に等級を付与する船級符号と指針を開発している。
ハンファオーシャンはすでに2014年、造船所で初めて特殊船用水中放射騒音計測システムを国産化したのに続き、2020年、商船用水中放射騒音計測システムを開発するなど、持続的に水中放射騒音に対する研究を進めてきたと伝えた。
今回ABSから認証を受けたLNG運搬船は、アンモニアを燃料としたガスタービンから電気を得て推進するシステムが適用された17万4千㎥級船舶だ。 このガスタービンは運航環境によってアンモニアと天然ガスをそれぞれまたは同時に燃料として使用することができる。
ハンファオーシャン関係者は“ハンファオーシャンは今後、約6,000億ウォンを投資し、アンモニアとメタノール、水素基盤の「エコ推進システム」を開発し、アンモニア・二酸化炭素・水素運搬船も開発する計画だ”とし、“これを土台に、未来の造船市場主導権を確保する”と述べた。
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