韓国開発研究院(KDI)は7日に発表した「9月の経済動向」を通じて「製造業生産は半導体を中心に不振が次第に緩和されており、サービス業生産も緩やかな増加傾向を維持している」と明らかにした。
8月の輸出は前月(-16.4%)より減少幅が縮小された-8.4%の増加率を記録した。半導体(-33.6%→-20.6%)の減少幅が縮小される中、一般機械(3.2%→7.7%)、自動車(15.0%→28.7%)、船舶(-30.9%→35.2%)が大幅に増加するなど、大半の品目で不振が緩和された。
国別では、対中輸出(-25.1%→-19.9%)が大幅に減少した。中国を除く地域への輸出(-14.0%→-4.9%)の減少幅は大きく縮小した。
輸入は主要エネルギー資源の減少幅(-46.4%→-39.1%)が縮小し、前月(-25.4%)より高い-22.8%の増加率を記録した。
輸入が輸出より大幅に減少したことを受け、貿易収支は前月(16億5000万ドル)に続き8億7000万ドルの黒字となった。
半導体輸出不振が漸進的に緩和されてはいるものの、中国の景気不安で企業心理が下落し、国際原油価格が上昇するなど景気不確実性が拡大する点は憂慮される要因だ。
KDIは「中国経済は不動産企業の金融不安や不動産投資不振など景気下方リスクが拡大している」として「国際原油価格上昇により消費者物価上昇傾向が拡大し景気不振が緩和される流れを一部制約する可能性も存在する」と付け加えた。
製造業を中心に業況展望BSIが下落しているという点も景気不確実性が拡大していることを示唆する。
サービス消費は緩やかな増加傾向を維持したが、商品消費の減少幅が拡大し、消費不振が続いた。
設備投資は機械類と運送装備共に減少幅が拡大し、先行指標も今後設備投資の不振が持続する可能性を高めた。
製造業の平均稼働率(71.8%→70.2%)が低い水準にとどまり、企業の設備需要が高くないことを示している。設備投資関連の先行指標も低迷を続けている。
建設投資は高い増加傾向を維持しているが、先行指標の不振が続いており、今後増加傾向が鈍化する可能性がある。
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