「ギャラクシーZ5」シリーズが今年下半期のプレミアムフォン市場で明確な存在感を表わし、サムスン電子の実績を改善できるか関心が集まる。 前作の短所を補完すると同時に、歴代級スペックを備えた今回の新製品で、サムスン電子が青年顧客の心をつかむことができるかも関心事だ。
サムスン電子は26日、ソウルCOEXで、「ギャラクシーアンパック」行事を開き、フォルダブルフォン新製品である「ギャラクシーZフリップ5・フォールド5」を公開した。
今回公開した「ギャラクシーZフリップ5・フォールド5」は前作より便宜性とデザインが大きく改善されたのが特徴だ。 ひとまず「ギャラクシーZフリップ5」の外部画面は3.4インチで、前作の「ギャラクシーZフリップ4(1.9インチ)」に比べて2倍近く大きくなった。
また、今回の行事は韓国で初めて開催されるギャラクシーアンパックで注目を集めた。 サムスン電子は昨年までフォルダブルフォンアンパックを8月第2週に戦略市場である米国などで行ったが、今回は初めてソウルで行事を開き、時期も2週間繰り上げた7月末に決めた。
また、ギャラクシーアンパック行事後、来月1日から事前予約を受け、同月11日から「ギャラクシーZ5」シリーズを公式発売する予定だ。
サムスン電子がこのように発売を急いだ理由は、フォルダブルフォンを前面に出してプレミアムスマートフォン市場を先取りするためだという分析が出ている。 グローバルスマートフォン市場が低迷期を経験しているにもかかわらず、プレミアム市場は成長傾向を見せているうえ、収益性確保にも有利なためだ。
実際、市場調査会社のカウンターポイントリサーチによると、今年2四半期のグローバルスマートフォン販売台数は前期比約5%減少し、8四半期連続で逆成長を記録した。 しかし、販売価格600ドル(約77万ウォン)以上のプレミアムスマートフォン市場は依然として成長していることが分かった。
しかし、サムスン電子はプレミアムスマートフォン市場でアップルの「iPhone」に大きく押されている。 昨年のプレミアムスマートフォン市場シェアはアップル(75%)とサムスン電子(16%)が90%以上を占めたが、両社間の格差は相当なものだ。 これに対し、アップルの次期作である「iPhone15」シリーズが9月公開される前に早く市場を先取りするという意図と分析される。
さらに、アップル選好度の高い国内青年層を攻略できるかも関心事だ。 最近、韓国ギャラップが調査した結果によると、今年7月基準で国内18~29歳の「iPhone」利用率は65%で、昨年(52%)より何と13%ポイントも上昇した。 一方、サムスン電子の「ギャラクシー」利用率は32%で、従来(44%)より12%ポイント下落した。
電子業界関係者は“サムスン電子半導体部門が今年に入って続いた赤字で揺れる姿を見せており、スマートフォン事業でこれを埋めなければならない状況”とし、“フォルダブルフォン市場でも競争が激しくなるだけに、サムスン電子が今回の新製品興行に全力を傾けるような雰囲気”と述べた。
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