化粧品スタートアップ「BIOCOS」、3年で品質評価世界1位に認められ

写真=バイオコス
[写真=亜洲経済(バイオコス提供)]

韓国の化粧品スタートアップである「バイオコス(BIOCOS)」が国際的に権威ある品質評価機関で化粧品部門1位の「プライズ・オブ・ザ・ジュリー(Prize of the jury・審査員賞)」を受賞する誇らしい異変が起きた。バイオコスが2020年にローンチした「ラルーセル(LALUCELL)」が「モンドセレクション(Monde Selection)」で「プライズ・オブ・ザ・ジュリー」を獲得したのだ。同賞はモンドセレクションで最高金 賞(グランドゴールド)を受賞した製品の中から、審査委員がさらに選別した、ただ一つの最 優秀製品に与えられる権威ある賞とされる。

1961年ベルギーで始まったモンドセレクションは、世界3大品質評価機関として6つのカテゴリーから各80人余りの専門審査委員団が審査し、独立した品質テストと公認された研究機関の科学的評価結果を総合して製品を評価する、業界のオリンピックやノーベル賞などと称される。出品作の中から優秀な製品を選定して認証および受賞しており、世界90ヵ国から約3000個の商品が出品され、公正な審査委員団の競争を通じて選ばれると知られているだけに、同賞を受賞するだけで世界が品質を認めるわけだ。

特に化粧品の場合は薬剤師と皮膚科専門医、化学者およびエンジニア、化粧品研究員など80人余りの世界各国の専門家が品質を評価しテストして優秀な品質を選定し、審査委員団が満場一致で選出するアワードである。毎年1つの製品だけに授与し、ベルギー授賞式現場で公式に発表される国際的な名声のある賞だ。

ブランド認知度や企業の規模、売上による評価ではなく、純粋に製品に対してのみ評価するだけに、公正な評価で進められる完璧な品質評価賞といえる。同賞を韓国の小さな化粧品スタートアップの「バイオコス」が受賞したのは非常に異例なことだ。
 
写真=バイオコス
[写真=亜洲経済(バイオコス提供)]

バイオコスは妊婦ユーザーに特化したコンセプトの化粧品ブランド「ラルーセル」(LALUCELL)を3年前(2020年)ローンチし、化粧品事業を始めた企業だ。

バイオコスのカン・ユジ代表は、「出生率がOECD加盟国の中で最も低い韓国で妊婦用化粧品を開発した理由は、意外にも「出産率増大のため」という。女性が妊娠しても本人の美的活動を続けてほしいという気持ちで、妊婦も安心して使える機能的なスキンケアを研究し、「妊婦スキンケア」という代名詞として位置づけられるようになったのだ。

バイオコスは小規模なスタートアップであるものの、妊婦にも安全な化粧品を開発するためにR&D(研究開発)に集中し、投資を惜しまなかった。その結果、特許や商標権、デザイン登録など知的財産権が20余りになるほど信頼を重ねてきた。

カン代表は「科学的な根拠と差別化された製品力で顧客との信頼のための優秀な製品を着実に開発を進め、K-beautyを越えて世界最大の化粧品強国になるために韓国の化粧品産業が進むべき正しい道を歩む企業になる」と伝えた。
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