［写真＝SKグループ］
SKグループの崔泰源（チェ·テウォン）会長が米·中競争とグローバル景気低迷など各種危険変数と機会要因に合わせて有機的に対応できるよう「シナリオプランニング(Scenario Planning)」を強化しなければならないと強調した。
サッカー選手たちが色々な状況に合うセットプレーを普段繰り返し練習すれば、実戦で同じ状況に直面した時、ゴールにつなげる可能性が高くなるよう、SKグループも多様な状況に直ちに対応できるよう、全社システムと全役職員の力量を高めていかなければならないという注文だ。
16日、SKによると、崔会長は前日、グランドウォーカーヒルソウルで開かれた「2023拡大経営会議」の基調演説で、このように明らかにした。
崔会長は“今、私たちは過去の経営方法だけでは生き残れないグローバル転換期に生きている”とし、“米·中競争とエコノミックダウンターン、ブラックスワンと呼べる予期せぬ危機変数はもちろん、機会要因に対応するためにシナリオプランニング経営を高度化していかなければならない”と述べた。
続けて彼は“これまで推進してきたファイナンシャルストーリーに今後発生可能な色々なシナリオに合わせ、組織と資産、設備投資、運営費用などを迅速かつ弾力的に変えられる経営システムを用意しなければならない”と強調した。
SKのファイナンシャルストーリーは売上と営業利益など既存の財務成果だけでなく、市場が魅力的に感じられる目標と具体的な実行計画を盛り込んだストーリーを基盤に、顧客、投資家、市場など利害関係者の信頼と共感を引き出し、成長を加速化しようという戦略だ。
2020年6月の拡大経営会議で崔会長が推進の必要性を言及し、関係会社は2021年を実行元年と宣言した。
崔会長はこれと関連して“企業を巡る国内外経の営環境はある日突然変わるのではなく、大小のサインポスト(Signpost·兆候)が現れ、徐々に変わる”とし、“このような兆候が現れる度に直ちに体系的対応に乗り出すことができるよう、SK構成員が十分に訓練されていなければならない”と述べた。
さらに、シナリオプランニングのほか、別の話題としてグローバル戦略を再点検することを注文した。
崔会長は“グローバル市場は昔のような一つの市場ではなく、多様な変数を同時に考慮しなければならない市場になった”とし、“その市場一つ一つにSKの意味と状況を盛り込む必要性が生じた”と述べた。 特に、“SK関係会社別の対応は難しくもあり、速度もあまり出ないだろう”とし、“グループレベルで米国、中国、ヨーロッパ、日本など各市場別の対応が必要だ”と強調した。
SKグループ系列会社のCEOらはこの日の会議を通じて経済·産業危機対応および経営力量向上のためのシナリオプランニング方法論を共有し、関係会社別のビジネスモデル変化推進方向と実行力強化方案などを議論した。
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