尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と日本の岸田文雄首相が21日、 広島平和記念公園を訪問し、広島に投下された原爆で犠牲になった韓国人の慰霊碑を参拝した。
両国の首脳は同日午前7時35分ごろ、広島平和記念公園内にある韓国人原爆犠牲者の慰霊碑を訪れ、韓国人被爆者を追悼した。韓国人原爆犠牲者慰霊碑は1945年8月6日、原子爆弾投下で命を失った韓国人被害者を追悼するためのものだ。慰霊碑には原爆投下当時、2万人以上の韓国人が死亡したと書かれている。
今回の参拝は、岸田総理大臣の提案で実現したもので、韓国の大統領が参拝するのは今回が初めてである。韓国が徴用問題をめぐる解決策を示したことに対する日本側の呼応措置の一つとみられており、両国がともに戦争の惨禍で犠牲になった韓国人原爆被害者を追悼することで、両国がともに平和と繁栄の道を切り開くという意味合いがあるとみられている。
韓日首脳は参拝後、首脳会談を行った。岸田首相は会談冒頭で、「尹大統領とは2カ月の間に3度目の対談であり、我々の下で日韓関係の進展を如実に示すものだと感じている」と述べた。さらに慰霊碑参拝については「韓日両国関係でも、 日韓関係にとっても、世界の平和を祈るうえでも大変重要なことだったと感じている」と付け加えた。尹大統領も「平和な未来を準備するための岸田首相の勇気ある行動として記憶されるだろう」と強調した。
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