尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は27日(現地時間)、「大韓民国は米国と共に世界市民の自由を守り拡大する『自由の羅針盤』の役割を果たしていく」と約束した。
尹大統領は同日、ワシントンDCの米国会議事堂で韓米同盟70周年記念上下院合同演説を行い、「自由の同盟、行動する同盟(Alliance of Freedom、Alliance in Action)」をテーマに40分以上英語で演説した。
演説の核心キーワードは計45回言及された「自由(Freedom)」だ。尹大統領は「約70年前、大韓民国の自由のために結ばれた韓米同盟は、今や世界の自由と平和を守るグローバル同盟に発展した」とし「大韓民国は国際社会で伸張した経済的力量にふさわしい責任と寄与を果たす」と覚悟を明らかにした。
韓国大統領が米議会の演壇に立つのは2013年5月の朴槿恵(パク・クネ)大統領(当時)以来、約10年ぶり。尹大統領は「われわれの同盟はかつてないほど強力で、繁栄している」とし、「韓米同盟は韓国の自由と平和を守り、繁栄を築いてきた中心軸」と強調した。
続けて「70年間の同盟の歴史で両国は軍事安保協力だけでなく、経済協力も拡大してきた」として、「韓国の自由のため結ばれた韓米同盟は今や世界の自由と平和を守るグローバル同盟に発展した」と評価した。
ウクライナ戦争については、「ウクライナ戦争は国際規範を破り、武力を使って一方的に現状を変更しようとする試み」とし、ロシアは直接取り上げなかった。
北朝鮮の問題に関しては、「北朝鮮の不法核開発とミサイル挑発は、韓半島と世界平和に対する深刻な脅威」とし「北の無謀な行動を確実に抑止するためには何よりも韓米の一致した意志が重要だ」と強調した。そして「高度化している北の核の脅威に対応するため、韓米連携と共に韓米日3カ国の安保協力も一層加速させなければならない」と付け加えた。
尹大統領は1950年、韓国戦争で世界の自由民主主義国家が韓国を支援した事例に言及し、「われわれの経験は自由民主主義国家の連帯がどれほど重要かを物語っている」とし、「大韓民国は自由世界と連帯してウクライナ国民の自由を守り、彼らの再建を助ける努力を積極的に繰り広げていく」と約束した。
最後に、韓米同盟について「自由、人権、民主主義という普遍的価値で結ばれた価値同盟」と評価し、「われわれの同盟は未来に向かって前進し続ける。われわれが共に作っていく世界は未来世代にも無限の機会を与えるだろう」と期待しながら演説を終えた。
亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。