昨年、韓国輸出85%は米ドルで決済…「輸出入代金」のドル偏り現象が深刻化

[写真=聯合ニュース]


昨年の輸出・入代金決済で米ドル集中現象が一層深刻化された。輸出代金決済の85%、輸入代金は83%がドルを通じて行われた反面、ウォンとユーロ、円の割合は減少した。特に、輸出代金決済におけるウォンの割合は5年連続下落した。

20日、韓国銀行が発表した2022年決済通貨別輸出入統計によると、昨年の輸出で米ドル決済比重が全体の85.0%を占めたと集計された。これは1年前と比べて1.2%ポイント増えた数値だ。このようにドル決済比重が拡大したのは石油製品と化工品の輸出が増えたことによるものだ。実際、昨年の石油製品は輸出が前年比約64%、化工品は8%増えた。

一方、米ドル以外の通貨を通じた輸出代金の決済比重は減少した。ドルに次いでユーロ(5.8%)、円(2.3%)、ウォン(2.3%)、人民元(1.6%)の順だった。ユーロ輸出の割合は乗用車など輸出不振でユーロ決済輸出増加率が全体輸出増加率より低くなり、前年対比0.1%減少した。円も半導体や鉄鋼など主要品目の日本円決済輸出が低迷した影響で、3年連続輸出比重が下落した。昨年の半導体輸出は26.7%、鉄鋼製品は5.1%下落し、円決済輸出が約6.4%減少した。

ウォンの輸出比重も5年連続下落傾向を続けた。半導体製造用装備などを中心に対中国輸出が不振な影響を受けたことによるものだ。人民元の場合、一般機械や鉄鋼製品など中国向け輸出が全般的に低迷し、1.6%に減少した

輸入決済においても米ドル決済の比重が大きくなった。米ドル輸入の割合は82.8%で、前年比2.7%ポイント上昇した。米ドルで決済される原油、ガス、石炭などエネルギー類の輸入が急増したためだ。米ドル決済収入は昨年22.9%増えた。

人民元の輸入比重は1.7%で過去最高値を記録した。対中国輸入が増加したうえに電気・電子機器、石炭などを中心に人民元決済輸入が増加した点が影響を及ぼした。ユーロ輸入比重は乗用車、半導体製造用装備などを中心にユーロ決済輸入が減少し比重が4.8%に減った。円も半導体製造費装備、化工品など円決済輸入減少で円輸入決済比重が3.9%に減少した。ウォンの輸入比重は前年対比0.5%ポイント減って6.1%を占めた。
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