現代自が乗客輸送部門の持続可能な未来を導いていく「ユニバース水素電気バス」を発売したと6日、明らかにした。
ユニバース水素電気バスは、高速型大型バス級に世界初の水素燃料電池システムを搭載したエコカーで、エネルギー生産から運行まで汚染物質を排出しない。 現代自はユニバース水素電気バスに最高出力180キロワット(kW)水素燃料電池システム、最高出力335kW、最大トルク1200N·mのアンチジャークモーターを搭載する。 48.2kWhの高出力リチウムイオンバッテリーが装着されており、1回の充電時の走行可能距離は最大635kmだ。
また、現代自はユニバース水素電気バスに世界で初めてMR(磁気粘性流体)ダンパーと車両の左右および前後の揺れを減少させる制御ロジックを適用し、走行安定性と乗り心地を向上させた。 ユニバース水素電気バスは、様々な先進運転支援システムを通じて商品性と安全性能を確保した。 スマートクルーズコントロールと前方衝突防止補助、車線逸脱警告、運転者状態警告、ハプティックステアリングホイール、後方モニター、後方駐車距離警告などは長距離走行の多いドライバーが楽で安全な走行と駐車ができるように支援する。
ユニバース水素電気バスは、次世代エコ輸送手段を代表する未来志向的なデザインで完成した。 外観はフロントの黒いグリルの上にエコを象徴する青い線を左右に連結して水素電気バスのアイデンティティを強調し、車体と一体感のある直線型ルーフデザインできれいなイメージを実現した。
室内はシンプルなスリム型シートで、余裕のある空間を確保し、心強い支持力と快適なクッション感を基に、シートの着座感を改善して快適な乗り心地を提供する。 現代自は商用車に合わせて特化した「ブルーリンクフリート」サービスを5年間無償で提供し、ユニバース水素電気バスの購入顧客に便宜を提供する。 ブルーリンクフリートサービスは燃費と充電を分析するのはもちろん、リアルタイム運行状況から故障発生有無まで車両状態に関する情報を提供し、効率的に車両点検を可能にしてくれる。
現代自は2019年、「エクシエント水素電気トラック」をスイスに世界で初めて販売して以来、韓国で2020年、市内バス超低床「エレクト水素電気バス」、2022年、「エクシエント水素電気トラック」の販売を開始し、今回のユニバース水素電気バスの発売により、現代自の水素電気大型商用車の全ラインナップを構築することになった。
ユニバース水素電気バスは2021年、警察用バスとして開発を始め、2022年に一般高速型バスとして開発を完了した後、環境省、釜山市、蔚山市、慶尚南道と共にテスト運行事業に投入された。 今回のユニバース水素電気バスは、発売と同時に産業通商資源省で行った水素バス燃料電池交換テスト事業対象車種に選定され、テスト事業を遂行する6つの自治体に優先普及される予定だ。
現代自関係者は“現代自は2028年までにすべての商用車ラインナップをエコカーに全面転換するという計画に基づき、ユニバース水素電気バスの発売を通じ、大型商用車全車種に水素燃料電池システムを適用した”とし、“エコ商用車に対する顧客の多くの需要に対応できるよう最善を尽くす”と述べた。
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