昨年、韓国の国家負債が過去最大値の2300兆ウォンを上回った。また、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府が財政健全性の尺度で強調している管理財政収支の赤字が、コロナパンデミックの真っ最中だった2020年よりも増え、史上最大値を再び記録した。
企画財政部は4日、このような内容を盛り込んだ「2022会計年度の国家決算」を国務会議で審議・議決した。国務会議(閣議)で議決された国家決算報告書は、国家財政法によって監査院の決算を経て、5月末に国会に提出しなければならない。
昨年の国家負債は2326兆2000億ウォンで、2021年決算比130兆9000億ウォン(6.0%)増加し、従来の最高値(2195兆3000億ウォン)を更新した。これは確定負債と非確定負債が全て増えたことによる結果だ。確定負債ではコロナ危機克服、民生安定財源準備のために国債発行残額が約85兆ウォン増え、非確定負債では未来に支給する公務員・軍人年金が増え年金充当負債も43兆2000億ウォン増加した。
中央政府と地方政府が必ず返済しなければならない国家債務は1067兆7000億ウォンを記録し、史上初めて1000兆ウォンを超えた。1年前(970兆7000億ウォン)より97兆ウォン増えた規模だ。GDP対比国家債務比率は49.6%で、前年より2.7%ポイント上昇した。しかし、昨年の予算(第2次補正予算基準・1068兆8000億ウォン)よりは1兆1000億ウォン減少した。
特に、一年の財政運用を示す統合財政収支は総収入より総支出がさらに大きくなり、64兆6000億ウォンの赤字を記録した。これは1年前より34兆1000億ウォン拡大したものだ。GDP対比統合財政収支の赤字比率は3.0%で、1年前より1.5%ポイント上昇した。
社会保障性基金収支は54兆5000億ウォンの黒字を出した。基金別では国民年金が52兆7000億ウォンで黒字規模が最も大きかった。私学年金と労災保険も各々6000億ウォンの黒字だったが、雇用保険は1兆3000億ウォンの赤字だった。
統合財政収支で社会保障性基金収支を除いた管理財政収支は117兆ウォンの赤字を記録した。GDPの5.4%に当たる。
管理財政収支の赤字規模は過去最大、GDP対比比率(-)は2020年に続き過去2番目だ。2020年管理財政収支(-112兆)はGDP対比比率が5.8%だった。
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