韓国、為替レートの変動性に輸入物価の上昇を懸念…貿易収支赤字「赤信号」

[写真=亜洲経済]


貿易収支赤字が拡大している中で為替レート変動性による輸入物価上昇憂慮で韓国貿易に「赤信号」が灯った。通常、ウォンの価値が切り下げられれば輸出に肯定的に働くが、現在は技術的要因ではなく構造的要因で貿易収支の赤字が増えているためだ。

26日、関税庁によると、今年に入って2月20日までの累積貿易赤字規模は186億3900万ドル(約24兆5662億ウォン)と集計された。昨年同期(69億8400万ドル)の約2.7倍に達する。年間基準で過去最大だった昨年の貿易赤字(474億6700万ドル)の39%が、わずか50日余りで到達したわけだ。

今月に入って状況は悪化している。今月1~20日の貿易赤字は59億8700万ドルで、前年同期(18億3300万ドル)の3倍を超えた。2月の貿易収支が赤字を記録することになれば、昨年3月から1年間赤字が続くことになる。

輸出が減っているのに輸入は増え、貿易赤字が続いている。今月1~20日の輸出額は昨年同期より2.3%減少し、操業日数を勘案した一日平均輸出額も4.9%減少した。昨年10月からマイナスに転じた輸出は、先月も1年前より16.6%減少した。


特にウォン・ドル為替レートが急騰し、輸入物価引き上げの可能性まで重なった。
 
今月初めまでは1220ウォン台で安定していた為替レートは、米国の金融政策や米・中対立により中国の人民元が半月の間に80ウォン以上急騰した。

問題は、ウォンの変動性はグローバル通貨の中でも最も大きいということだ。主要6ヵ国通貨対比ドル価値を示す米ドルインデックスは今月初め101台から24日には105.26まで急騰した。ウォンは5%以上切り下げられロシアルーブル(-5.5%)水準の劣勢を示した。

貿易が構造的赤字に陥りかねないという懸念が年明けから出ており、韓国政府は対策作りに乗り出している。

企画財政部の関係者は去る17日「為替レートの動きが過度なようだ」とし、22日には緊急市場状況点検会議を招集したりもした。同日、外国為替当局は最近拡大した外国為替市場の変動性に対する市場参加者の評価と今月初めに発表された外国為替市場の構造改善案に対する意見を聞いたという。
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