現代自が米国でジェネシスGV70電気自動車の生産を開始した。 このモデルは北米で最終組立した電気自動車だけに最大7500ドルの補助金を支給する米国インフレ削減法(IRA)に対応するため、現地で生産する初の車両だ。
22日、業界によると、現代自の米アラバマ工場(HMMA)は21日(現地時間)、GV70電動化モデルの出庫記念式を行った。
GV70電動化モデルは、米国のIRAに対応するために米国工場で生産される初の電気自動車である。 米国はIRAを通じて「北米最終組立」を税額控除要件と規定したことがある。
今回米国で生産されるGV70電動化モデルは、米国の税額控除を受けることができる見通しだ。 最近、米政府が補助金支給対象電気自動車の消費者価格(MSRP)を判断する際に適用する車両基準を改正したことを受け、GV70電動化モデルは現地で乗用型多目的車(SUV)に分類される。 米国のIRAによると、乗用車は5万5000ドル以下、SUV·バン·ピックアップトラックは8万ドル以下でなければ、税額控除を受けられない。
GV70電動化モデルの現地価格は基本モデルのアドバンスドAWDは6万8500ドル(約8900万ウォン)、プレステージAWDモデルは7万2650ドル(約9900万ウォン)だ。
当初、GV70は企業平均燃費制(CAFE)の基準で、全高、座席数など諸元によるSUV基準を満たしていなかった。 しかし、年明けに米国が分類基準を変え、SUVに分類されたことがある。 形はSUVだが、乗用車に分類され、IRAの恩恵を受けられないという業界の意見を受け入れたわけだ。
初期生産台数は月300台水準だという。 電気自動車の生産ラインを備えているだけに、現地での販売状況に応じて生産台数はさらに増えるものと予想される。 これに先立ち、現代自グループはアラバマ工場の電動化生産ラインの構築に3億ドル(約3700億ウォン)を投資した。 電動化生産ラインでは10月からサンタフェ・ハイブリッドを生産している。
ジェネシスはGV70電動化モデルをアリゾナ、カリフォルニア、コネチカット、ニュージャージー、ネバダ、ニューヨーク、ユタ、ワシントンなど8州で優先販売する。 その後、供給と需要を考慮し、販売地域を徐々に拡大する方針だ。 GV70電動化モデルが発売されれば、ジェネシスはGV60とG80電動化モデルまで、米国でも国内と同じ3種の豊富な電気自動車ラインナップを完成することになる。
韓国で生産して輸出するアイオニック5などの主力電気自動車は補助金を受けられない。 しかし、昨年のIRA発効後も、アイオニック5などは安定的な先行注文と堅調な販売傾向を見せるものと業界は見ている。 現代自は今年、米国で前年比60%増の3万6000台のアイオニック5を販売することを目標にしている。
現代自グループは2025年からジェネシス新車を電気自動車としてのみ発売し、2030年には全ラインナップを電気自動車に転換する計画だ。 2025年上半期の完成を目標に、ジョージア州サバンナに電気自動車専用工場を建設している。
亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。