韓国の国税庁が最近、国内タバコ業界1位の事業者であるKT&Gを相手に税務調査に着手したことが14日、確認された。
同日、査定機関および同種業界によると、国税庁は先週初め頃から大田地方国税庁調査1局を動員してKT&Gを対象に税務調査を進めている。
国税庁のKT&Gに対する今回の税務調査は2016年に実施された深層(特別)税務調査以後、約6年ぶりのことだ。
国税庁は2016年12月、ソウル地方国税庁の調査4局を動員してKT&Gを投入して特別税務調査を行ったことがある。
当時、KT&Gに対する税務調査は在庫差益脱税と関連があるという。外資系を含めた多数のタバコ会社が在庫差益を利用して税金を脱税したという事実が明らかになり、議論が起きたためだ。
在庫差益は2015年初め、タバコ税引き上げが施行される前に出庫されたタバコの買入価格と引き上げ後の販売価格間の差から発生した収益を意味する。
議論が広がると、国税庁はフィリップモリスコリアとBATコリア、KT&Gを相手に高強度税務調査を行った。
関連業界はKT&Gの今回の税務調査にも神経を尖らせている。KT&Gが海外法人買収の初期から以後まで会計処理基準に違反したという疑惑がここ数年間、金融界と政界から流れ、再び議論の中心に置かれたことがあるためだ。
KT&Gの関係者は税務調査と関連して「2016年税務調査以後、国税庁が法人を対象に実施する定期税務調査(5年周期)」とし「会社は誠実に調査に臨んでいる」と説明した。
一方、KT&GはNGP(電子タバコ)好調に支えられ、昨年、過去最高の売上を更新した中で、営業利益はむしろ減少したことが分かった。
9日に発表したKT&G連結財務諸表基準の営業実績公示によると、同社の昨年の売上は5兆8565億ウォン(暫定)で前年より12%増加し、歴代最高値を更新した。一方、営業利益は1兆2678億ウォンで、前年同期の1兆3384億ウォンより5.3%減少した。
KT&G側は「国内外の電子タバコ販売拡大および海外タバコ法人成長効果で歴代最高売上記録を更新した」として「営業利益は人件費と手数料など販売管理費増加の影響で減少した」と説明した。
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