韓国経済、下方リスクの拡大・・・内外の環境悪化で今年2.4%成長

[写真=Gettyimagesbank]


緩やかな景気回復の勢いを示していた韓国経済の下方リスクが拡大したという警告が出た。物価高と米国・中国など主要国の景気鈍化の影響で今年の経済成長率も2.4%に止まると予測される。

韓国開発研究院(KDI)は7日に発刊した「8月の経済動向」で「最近韓国経済は不振だった製造業が復活し緩やかな景気回復傾向を持続したが、高物価と対外条件の悪化で景気下方リスクが高まっている」と明らかにした。先月に続き、今月も韓国経済の回復傾向が緩やかな水準で続いているものの、未来の見通しが明るくないという意味だ。

先月の消費者物価は1年前より6.3%上昇し、1998年11月(6.8%)以後最も高い上昇率を記録した。物価高に7月の消費者心理指数は86.0となり、前月(96.4)より大幅に下落した。今後の消費回復が鈍化される可能性を示す。

米経済も第1四半期に続き、第2四半期にもマイナス成長し、中国の第2四半期の経済成長率は、前四半期(4.8%)より大幅に下がった0.4%に止まるなど、対外環境の悪化で輸出不振への懸念も高まっている。

先月の一日平均輸出増加率は14.1%であり、前月(14.8%)より小幅鈍化した。特に、中国への輸出増加率は1.6%にとどまり、前月(8.3%)より大幅に下がった。ただ、中国を除いた他の国への一日平均輸出額の増加率は18.2%で、前月(16.8%)より上昇した。

製造業の生産は前月より1.8%増加し、不振が一部緩和された。半導体(4.2%)と自動車(7.4%)の生産が大幅に増加した影響だ。6月の就業者数は1年前より84万1000人増え、量的には良好な雇用好調が続いた。

米国連邦準備制度(Fed・FRB)が2回連続で政策金利を一度に0.75%引き上げる「ジャイアントステップ」を断行し、主要国の金利上昇も景気下方圧力になっている。

経済専門家らは経済成長率を下方修正した。KDIの経済専門家アンケート調査の結果、今年と来年の韓国の国内総生産(GDP)成長率はそれぞれ2.4%、2.0%を記録すると予測された。今年4月の予測値に比べ、それぞれ0.2%ポイントと0.5%ポイント下方修正された数値だ。

このほか、今年の消費者物価上昇率展望値は3.9%から5.1%に、来年の物価展望値は2.8%から3.3%に上方修正された。政策金利は今年75bp(1bp=0.01%ポイント)追加で引き上げられた後、来年末まで3.0%を維持すると予想された。
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