韓国の赤字世帯17%、年4600万ウォン稼いで4500万ウォンは借金返済

[写真=聯合ニュース]


韓国の国内赤字世帯は年間4600万ウォンを稼ぎ、借金(元金+利子)の返済に4500万ウォンを使っていることが分かった。調査の結果、所得の大部分を借金を返すのに使っているため、必須消費支出を再び借金をして使う「赤字世帯」が全体の17.2%であった。金融負債規模の所得に対する割合が家計赤字に影響を及ぼすだけに、改善策が必要だという指摘が出ている。

8日、韓国金融研究院のノ・ヒョンシク研究委員は「家計財務状態が赤字である世帯の特徴と改善方向」という報告書で「全体2052万世帯の中で17.2%である354万世帯が赤字世帯」と明らかにした。

報告書は赤字世帯と黒字世帯の主な違いは所得で金融負債が占める割合を挙げた。赤字世帯と黒字世帯財務状態を比較してみた結果、全体貸出額の中で満期一時償還対象貸出が占める比率は赤字世帯34.1%、黒字世帯35.5%で大きな差がない反面、処分可能所得対比元利金償還額比率は各々1.4倍と0.1倍で大きく差を示した。所得対比家計貸出比率(LTI)が5倍以上の高LTI世帯比重は黒字世帯では3.6%、赤字世帯では19.3%を占めると集計された。

報告書は赤字世帯の信用度がさらに低く、信用融資を受けにくいと指摘した。ノ氏は「赤字累積による負債漏れが赤字を深化させる可能性もある」と強調した。LTIが高い世帯のうち赤字世帯と黒字世帯の特徴を見た時、赤字世帯が黒字世帯に比べて担保貸出比重が高く信用貸出比重は低いことが明らかになったということだ。

彼は「(赤字世帯問題を解決するための)政策的主眼点は赤字世帯の財務的脆弱性が他の家計に波及することを防止し、高いLTIを解消しなければならない」と説明した。
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