先月、韓国の外貨準備高がドル高の中で2ヵ月連続減少した。外貨準備高の順位は前月と同じ8位にとどまった。
韓国銀行が4日に発表した「2022年4月末の外貨準備高」によると、先月末の韓国の外貨準備高は4493億ドルで、前月末(4578億1000万ドル)より85億1000万ドル減少した。3月に続き外貨保有額が再び減少したことで減少幅も拡大した。
韓銀の関係者は外貨準備高減少背景について「米ドル高にともなうその他通貨外貨資産の米ドル換算額減少、外国為替市場変動性緩和措置などによる影響」と説明した。
米ドルが強気を見せ、ユーロ貨・ポンド貨など他の外貨資産のドル換算額は減少した。ユーロの対米ドル為替レートは5.9%切り下げられ、ポンドと豪ドルもそれぞれ5.2%、5.4%切り下げられた。日本円の場合、5.3%下落したが、円は自国通貨表示法(円/ドル)を使うため、対米ドル相場の下落がドル高を意味する。同期間、主要6ヵ国通貨対比ドル価値を示す米ドル指数のドルインデックス(DXY)は103.62で、前月(97.79)より6%上昇した。
外貨準備高の大半を占める国債、政府機関債、社債など有価証券は4088億3000万ドルで、前月比13億8000万ドル減少した。預置金は65億6000万ドル減少した162億5000万ドルと集計された。国際通貨基金(IMF)SDR(特別引き出し権)は149億8000万ドルで、前月より4億4000万ドル減少した。IMF加盟国が出資金納入や融資などで保有することになる請求権であるIMFポジションは、1億3000万ドル減の44億5000万ドルと集計された。ゴールドは47億9000万ドルで前月と同じだった。
一方、3月末基準で韓国の外貨準備高は4578億ドルとなり、世界8位の水準で前月と同じだった。国別では1位の中国の外貨準備高が3兆1880億ドルで258億ドル減少した。続いて日本(1兆3561億ドル)、スイス(1兆648億ドル)、インド(6073億ドル)、ロシア(6064億ドル)、台湾(5488億ドル)、香港(4816億ドル)、韓国の順だ。外貨準備高10位圏の国のうち、前月比外貨準備高が増加した国は9位のサウジアラビア(99億ドル↑)が唯一だった。
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