エネルギー価格の急騰に4月の貿易収支赤字・・・2か月連続

[写真=聯合ニュース]


4月の輸出額は2桁成長したが、国際エネルギー価格の急騰の影響で貿易収支は2ヵ月連続赤字を記録した。

産業通商資源部が1日発表した「2022年4月の輸出入動向」によると、先月の輸出額は576憶9000万ドルで1年前より12.6%増加した。4月基準で過去最高の実績だ。

2月に発生したロシアのウクライナ侵攻や3月から続く上海をはじめ中国当局の主要都市封鎖など対外不確実性の拡大にもかかわらず、半導体・石油化学・鉄鋼など主力分野の輸出が増え実績を牽引した。

主要輸出15品目のうち、船舶と自動車部品を除いた全品目の輸出が増加した。特に半導体・石油化学・鉄鋼・石油製品・コンピューター・バイオヘルスなどは過去4月の最高輸出額を記録した。

これを受け、1~4月の累計輸出額は2306憶ドルに達し、史上初めて2000憶ドルを突破した。

国別では、米国や欧州連合(EU)、アセアン、日本などの主要輸出国はもとより、中南米やインドなどの新興市場への輸出も増えた。ただ、ウクライナ事態の影響でロシアの輸出は70.5%、ウクライナは84.9%それぞれ急減した。コロナ19拡散の影響で主要都市を封鎖していた対中輸出も3.4%下がった。

輸入額はさらに急増した。先月の輸入は1年前より18.6%増の603億5000万ドルと集計された。

世界的なエネルギー価格の高騰のためだ。3大エネルギーの原油・ガス・石炭の輸入額は148憶1000万ドルで、昨年4月(77億2000万ドル)より2倍近く跳ね上がった。

国際原材料価格の急騰も輸入額の増加をあおった。世界の穀倉地帯であるウクライナ地域の戦争と北米とアルゼンチン地域の干ばつ、都市封鎖による中国の種まきなどで穀物価格が上昇し、農産物輸入額は24億1000万ドルと集計された。過去最高値を記録した3月(24億5000万ドル)に近い規模だ。

貿易収支は26憶6000万ドルの赤字を記録した。3月に続き2ヵ月連続貿易赤字だ。今年3月も輸出は月間基準で過去最大だったが、エネルギー価格の上昇で貿易収支は1億4000万ドルの赤字を記録した。

ムン・スンウク産業部長官は「国際原油価格など原材料価格が高い水準を維持しながら貿易赤字が発生しただけに輸出入状況を綿密に点検し、輸出増加傾向を維持できるよう輸出支援に総力を傾ける」と述べた。
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