サムスン電機が自動車パワートレインに適用できる積層セラミックコンデンサ(MLCC)製品群を開発し、年平均9%の成長が見込まれる電装向けMLCC市場の攻略に乗り出す。
サムスン電機は使用環境150℃を保証する電装向けMLCC 13種を開発し、グローバル自動車部品取引先に供給する計画だと11日、明らかにした。
サムスン電機が今回開発した製品は、150℃の過酷な環境でも容量減少せず、正常に動作できる特性を満足するのが特徴だ。
製品群は横3.2mm、縦2.5mmの3225の大きさに、22uF高容量製品から1608の大きさ(横1.6mm、縦0.8mm)に220nF容量の小型製品まで、多様な大きさと容量で構成された。
MLCCは電子製品回路に電流が安定的に流れるように制御する電子機器内の中心部品だ。スマートフォンや家電製品、自動車などの関連製品に必須として使われる。ただ、保証温度以上の環境でエネルギーを貯蔵できる電気容量が減少する特性がある。
これによって、一般的にIT機器には85℃、電装には125℃保証製品が適用される。パワートレインにはこれより高い150℃保証製品が要求される。
パワートレインは自動車の核心駆動装置で、自動車に動力を伝達する過程で内部動作温度が150℃まで上がる可能性もあるためだ。
150℃を保証する高信頼性の電装向けMLCCは進入障壁が高く、海外でも一部の会社だけが量産することができる。原材料開発と工法技術など技術の難易度が高いためだ。
業界では今回の製品群の拡大を通じ、サムスン電機が製品競争力向上とそれによる市場シェア拡大の足場を用意したという評価が出ている。
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