サムスングループのバイオ製薬系列会社であるサムスンバイオロジックスが米国と欧州地域に初の工場設立を推進しているとフィナンシャルタイムズ(FT)が20日(現地時間)、報道した。
サムスンバイオロジックスのJohn Rim最高経営者(CEO)は同日、FTとのインタビューで、急増する需要を充足させるため、海外工場を建設する計画だと明らかにした。
サムスンバイオロジックスはコロナワクチンだけでなく、米製薬会社のELI LILLY & COMPANY、英国製薬会社のGSK、アストラゼネカのコロナ抗体治療剤も委託生産している。
米国と欧州に工場を建設した場合、供給ネットワークを多様化し、迅速な作業が可能するものとサムスンバイオロジックスは期待している。
サムスンバイオロジックスは昨年9月からモデルナ社のmRNAワクチンを生産している。4月頃から3段階の臨床試験中であるグリーンライトバイオサイエンスのmRNAコロナワクチン候補物質に対する臨床用原料医薬品の生産も進める計画だ。
John Rim CEOは“コロナパンデミックが会社の製品ポートフォリオを早く多様化するのに役立った”とし、“これによって、スイスのライバルであるロンザグループとドイツのベーリンガーインゲルハイムなどと競争できるようになった”と述べた。
彼は“バイオシミラーはブランド品より価格が安く、米国より欧州にもっと早く浸透している”とし、“米国の特許問題がもっと複雑だ”と述べた。 その一方で、“しかし、全世界のすべての医療システムが費用を減らし、患者がもっと多く利用できるようにしなければならないという圧迫を受けているため、米国も回復し始めるだろう”と見通した。
サムスンバイオロジックスは独自の新薬開発に向けた足掛かりを得るため、買収戦にも乗り出す。最近、バイオジーンの持分49.9%を23億ドル(約2兆7915億ウォン)で買収することで合意した。
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