2月の外国人株式投資資金、純流出に転じ・・・「ロシア事態に投資心理が萎縮」

[写真=Gettyimagesbank]


今年2月、外国人の株式資金が純流出に転換するなど、証券投資資金の流入傾向が大きく鈍化した。ロシアのウクライナ侵攻で地政学的リスクが高まり、投資心理が萎縮したことによるものだ。また、国際金融市場の変動性拡大による安全資産を好む強化でドル高が進み、原油価格も急騰した。

韓国銀行が11日に発表した「2022年2月以降の国際金融・外国為替市場動向」によると、先月の外国人証券投資資金は16億4000万ドルが純流入した。これは前月(49億7000万ドル)比33億3000万ドル減少した数値だ。このうち、株式資金はロシア・ウクライナ事態による投資心理の冷え込みで18億6000万ドルが純流出に転じた。一方、債権資金は34億9000万ドルが流入し、純流入が続いた。

同期間、主要先進国の金利(10年物国債)は、米連準緊縮の予測やウクライナ事態の展開映像によって、大幅に乱高下した。米国債10年物は今月1日の1.73%から9日には1.95%に拡大し、ドイツは0.01%から0.22%に上昇した。英国も1.30%から1.53%に上昇した。新興国の金利も上昇基調を示したが、このうちロシア国債もウクライナ侵攻の影響を受け、高騰(1月9.42%→3月12.52%)した。ロシア中央銀行は今年2月28日に政策金利を9.5%から20.0%に大幅に引き上げている。

一方、株価は大幅に下落した。モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)先進国指数は2月1日から3月9日の間に5.8%急落した。ダウ工業株30種平均 (DJIA)は5.2%下落し、日本の日経225株価指数先物(Nikkei 225)は8.5%下落し、ドイツの総合株価指数(DAX)も10.5%下落した。ロシアの場合、ウクライナ侵攻と共に30.0%が急落し、取引が停止された状態だ。

為替相場はウクライナ事態を受け、安全資産を好む現象が増大し、ドルを中心に変動性が拡大した。主要6カ国の通貨対比ドルの価値を示すドルインデックスは2月1日から3月9日まで1.5%上昇した。ユーロと英ポンドもそれぞれ1.5%、2.0%下落した。ロシアのルーブルは43.8%まで下落した。

ウォン相場は、欧州中央銀行(ECB)総裁のインフレ懸念発言や英国中銀のタカ派的な金融政策決定、ウクライナ事態で米ドル指数が下落して1190ウォン台まで下落したが、2月下旬に原油価格の急騰などの影響で1202.3ウォンへ大幅に反発した。ウォン相場の前日比変動率も2月の2.6ウォンから3.1ウォンに拡大し、変動率も0.22%から2.26%に上昇した。

一方、同期間の銀行間為替取引規模は270億5000万ドルで、前月の294億4000万ドルに比べて15億9000万ドル減少した。韓銀は「現物為替レートと外国為替スワップ取引規模が減少したことによるもの」と説明した。
 

[資料=韓国銀行]


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