LG電子が知能型自律工場体制への転換に第一歩を踏み出した。グローバル生活家電事業の中核的生産基地である慶尚南道昌原(チャンウォン)事業場が「LGスマートパーク」に衣替えしてからだ。今後、世界の生産工場に拡大していく方針だ。
LG電子は16日、LGスマートパークで新たに再建築した統合生産棟の1次竣工式を行なったと明らかにした。LGスマートパークは職員公募を通じて選定した昌原事業場の新しい名前だ。
◆計8000億ウォンの投資
LG電子は計8000億ウォンを投資し、厨房家電を生産する従来の昌原1事業場をエコスマート工場に転換している。最近4年間、約4800億ウォンを投資し、今回に統合生産棟の1段階の稼動を開始した。
個別建物に分散されていた製品別の生産ラインは一つの生産棟に統合した。今回の1次の竣工で、冷蔵庫、超プレミアム「LGシグネチャー」冷蔵庫、浄水器など3つのラインから生産中である。
今後、グローバル生活家電市場で競争優位を持続して先取りするため、2024年まで統合生産棟と倉庫など延べ面積33万6000平方メートル規模の2つの東、6つのラインを備えた自律型知能に工場を完工する計画だ。
◆最高水準「知能型自律工場」
新築の統合生産棟は組立、検査、包装など厨房家電の全体生産工程の自動化率を大いに高めた。設備、部品、製品など、生産プロセス関連のビックデーターを基盤にした統合モニタリングシステムを導入し、生産効率性と品質競争力を同時に向上した。また、ディープラーニングを通じた事前の品質予測システムを構築するなど生活家電の生産工程のデジタル転換を具現した。
最高の生産性を確保するため、物流体系も画期的に改善した。知能型無人倉庫、高空コンベアのような新技術を大挙導入した立体物流基盤の自動供給システムなどを通じ、部品物流自動化を拡大した。こうした先端設備と最新技術が適用された統合生産棟が完工されれば、最大200万台水準だった従来の昌原1事業場の年間生産能力は300万台以上へと大幅に増える。
さらに、LG電子は自律型知能工場の構築を通じ、国家経済と地域社会に貢献し、環境保護の実践にも先頭に立つものと期待される。実際、LGスマートパークの生産性が継続的に向上し、生活家電事業で、持続的な成果を創出しながら、協力会社の雇用創出にも貢献している。H&A事業本部の協力会社のうち、スタリオンソンチョル、シンソンデルタテク、オソンサなど昌原地域にある11の主要協力会社の従業員数は4100人余りで、前年比約10%増加した。
新築の統合生産棟が完工されれば、建物エネルギー管理ソリューション「BECON」など先端エネルギー設備と技術適用で製品生産に投入されるエネルギー効率も約30%改善される予定だ。
リュ・ジェチョルLG電子・H&A事業本部長(副社長)は"持続的な投資を通じ、世界最高水準の生産インフラを構築した昌原をグローバルプレミアム家電市場攻略の中核基地としたい"と述べた。
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