高齢化と少子化問題で児童や青少年、65歳以上の高齢層に対する治療費の負担が急増しているが、これらの年代の生命保険加入率が低く、今後、治療費の負担が増加するという懸念が出ている。
3日、健康保険審査評価院によると、19歳以下の児童や青少年の2019年の診療費は7兆6062億ウォンを記録し、10年前より50%増加した。同期間、65歳以上の高年齢の診療費は34兆9293億ウォンに達し、2.9倍(190%)も急増した。
一方、これらの年齢層における生命保険加入の割合は低かった。生命保険協会によれば、19歳以下の診療費は全体診療費の8.8%に達するが、生命保険加入比重は1.5%に過ぎなかった。65 歳以上の高齢者の診療費も全体の40.6%に達しているが、生命保険加入率は全体の1 割にとどまった。
生命保険協会は子どもの日と父母の日(母の日・父の日)を迎え、高額癌から小額癌まで幅広く保障する子供保険と簡便審査で加入のハードルを下げ、高齢者保険など主要保険商品を紹介した。
子供保険の場合、白血病や骨髄性白血病などの高額治療費が発生する癌に対する高額診断金を支給する。一般がん及びその他少額がん等に対する診断費を提供し、特定生命保険会社の場合は、がん診断の免責・減額期間削除した。
最近急増している微小粒子状物質(PM2.5)など大気環境汚染による子どもの目や鼻、皮膚などの様々な疾患も保障する。最近、子供保険は急増する微細粉塵による中耳炎、中耳炎、急性気道炎、副鼻腔炎など環境疾患の保障を強化した。さらに、発病率の高いチック障害やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎を始め、スマートフォンの過度な使用によるさまざまな眼疾患など、生活環境やトレンドの変化によって発生する病気まで保障する。交通事故、誘拐、拉致、暴行など、子どもを対象にした犯罪被害も補償する。
生命保険協会の関係者は「統計庁によると、2019年基準で全世帯の消費支出のうち医療費の割合は6.6%にすぎないが、65歳以上の高齢者世帯の医療費は14.1%に達し、19歳以下の児童と青少年の診療費も10年前より50%以上増加した」とし「高齢者保険と子供保険で、今後発生しうる診療費の負担を緩和する必要がある」と説明した。
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