サムスン電子が2018年第3四半期以来、8四半期ぶりに最高業績を記録した。新型コロナウイルス感染症(コロナ19)事態の影響で、これまで抑えられていた家電やスマートフォンの消費が急増し、営業利益10兆ウォンを突破した。
サムスン電子は8日、第3四半期の売上高が前年比6.5%増の66兆ウォン、営業利益は前年比58%増の12兆3000億ウォンを記録したと明らかにした。全ての事業部の売上高は前期比大幅に上昇した。
サムスン電子が四半期の営業利益10兆ウォンを突破したのは、半導体の好況期である2018年第4四半期(10兆8000億ウォン)以降7四半期ぶりのことであり、12兆ウォンの営業利益は2018年第3四半期(17兆5700億ウォン)以来、8四半期ぶりの最大業績だ。
半導体事業部は、サーバー需要の不振でやや低迷している中、家電(CE)やモバイル(IM)事業部が好業績を主導した。
モバイル事業部の売上高は、2020年第2四半期比50%増の30兆ウォンの売上高と4兆ウォン以上の営業利益を上げたとみられる。プレミアム級のスマートフォンと普及型製品などの販売が増加し、収益性の改善を牽引した。
サムスン電子は今年8月、主力製品である「ギャラクシーノート20」に続き、フォルダブルフォンの「ギャラクシーZフォールド2」をはじめ、「ギャラクシーA」シリーズなど普及型製品を相次いで発売した。
業界ではサムスン電子のスマートフォン出荷台数が前期比40%以上増加した7000万~8000万台と推計している。平均価格(ASP)も上昇したものと予想される。
家電事業部の売上高は、2020年第2四半期比25.5%増の12兆7660億ウォンと見込まれる。営業利益は、前四半期(7300億)比30%、前年同期(5500億ウォン)比100%以上増加した1兆ウォン台と予想された。
上半期、コロナ19事態によって抑えられていた需要が下半期から増加傾向に転じ、テレビなど主要生活家電の販売量が急増した。特にオンライン販売拡大とコスト削減などで収益性が大きく改善された。
前四半期に好業績を出した半導体部門は、DラムやNAND型フラッシュメモリー価格の下落で、前四半期(5兆4300億ウォン)比やや下落するものと観測された。第3四半期の営業利益は5兆ウォン前後と見込まれている。
業界関係者は、「メモリー半導体価格の下落にも、プレミアム製品の比重拡大で利益が改善した」とし、「ファーウェイ(華為)が米国制裁を控えて一時的な発注物量を増やしたのが肯定的に作用した」と説明した。
亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。