サムスン電子、車両向け半導体ファウンドリ生態系の構築成果…"ADASプロジェクト多い"

[サムスン電子、車両向け半導体ファウンドリ生態系の構築成果…"ADASプロジェクト多い"]



サムスン電子が車両向け半導体事業競争力の向上に向け、多様な技術パートナーと協力を通じて競争力を強化している。 サムスン電子は先端運転補助システム(ADAS)、車両用インフォーテインメント(IVI)など車両向け半導体事業を次世代成長動力とし、システム半導体分野の拡大を図るという方針だ。

ノ・ミジョン ファウンドリ(半導体委託生産)デザインプラットフォーム開発室常務は3日、オンラインで開かれた「第1回目の未来自動車技術の共同ワークショップ」に講演者として出席し、"オートモーティブ(電装)事業は思ったより容易ではなく、大変な道"とし、"様々な協力会社とエコ(生態系)を構築しており、(昨年比)遥かに多いパートナー会社を確保した"と成果を説明した。

車両向け半導体の生産は高い温度に耐えられるほどの耐久性と信頼性などが要求され、開発と商用化に数年がかかる高難易度の技術である。 サムスン電子も一人で果たすことはできないEDA(電子設計自動化)・IP(設計資産)・デザイン・パッケージなど各分野別のパートナー会社と協業が必要である。

ノ常務はサムスン電子のファウンドリ事業部がさまざまな半導体顧客社の注文を受けて生産できるようにプラットフォームを構築する役割を担当する。 同日、ノ常務はサムスンのオートモーティブファウンドリ事業について紹介した。

ノ常務は"昨年までASIL Bを満足させるIPをたくさん準備し、今年はASIL Dをターゲットにするプランがたくさんある"、"ASIL DはADASなどいくつかの特化されたSoC(システムオンチップ)で、これを生産できるIPを確保した"と述べた。

ASILは事故発生の可能性と深刻度、運転者制御可能性などを基準に評価する安全規格である。 A、B、C、Dなど4つのレベルに区分され、D等級は最も高いレベルの安全等級だ。 人の生命と関連されたADAS、電動パワーステアリング(MDPS)など主に走行関連製品生産のためにはD等級が必要である。

サムスン電子は昨年までは安全性と関連が少ないIVI用半導体を供給したが、今年は自律走行と関連した半導体IPを確保しただけに、関連受注に本格的に乗り出すという意味だ。 サムスン電子は昨年、子会社であるハマーンと協力し、アウディに「エクシノスオート8890」を供給するなどIVI半導体部門では成果を出している。

ただ、今年、コロナ19の事態で、サムスン電子はファブレス(半導体設計)顧客社に会って、技術を紹介してビジネス協力関係を構築できるファウンドリフォーラムも開催できていない。 ファウンドリフォーラムはサムスン電子がグローバルシステム半導体業界を対象に、ファウンドリ事業と技術を紹介してビジネス協力関係を構築する目的で、2016年から毎年開催する行事だ。

サムスン電子が追い上げている間、業界トップのTSMCは技術開発に拍車をかけ、一歩リードしている。 TSMCは今年上半期、5ナノメートル(nm)技術を活用し、NXPの次世代自動車フラットフォームに搭載するSoCを作ると明らかにした。

サムスン電子も昨年、極紫外線(EUV)技術を活用した5ナノ工程の開発を完了し、下半期には5ナノ顧客社の確保に乗り出し、追撃を準備している。 5月には10兆ウォンを投資し、京畿道平沢(ピョンテック)キャンパスにEUVファウンドリを構築する計画を発表した。
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