SKイノベーションが2019年ノーベル化学賞受賞者であるJohn B.Goodenough米テキサス大学教授と提携し、次世代バッテリー技術の開発に乗り出すと30日、明らかにした。
SKイノベーションはGoodenough博士と共に、次世代バッテリーの一つとして高い評価を受けているリチウムメタル(Lithium-Metal)バッテリーを具現するための「固体電解質」研究を進める。
リチウムメタルバッテリーを作るためにはデンドライト(Dendrite)現象を解決しなければならないが、Goodenough教授と共同開発することになる「固体電解質」はこの現象を防ぐ方法として脚光を浴びている。 リチウムメタルバッテリーはバッテリーの4大素材の一つである陰極材に金属を使用してエネルギー密度を大きく高める。
デンドライト現象はバッテリーを充電する際、リチウムが陰極表面に積もってできる木の枝の形の結晶体だ。 バッテリー性能を下げるだけでなく、陽極と陰極が接触しないようにする分離幕を破って、火災や爆発を誘発する。 次世代バッテリーを作るためには必ず克服しなければならない問題だ。
現在、液体状態の電解質ではイオンが不均一にリチウム金属と接触してデンドライトを作る。 一方、固体電解質ではイオンの動きを統制することが容易になり、デンドライトを防ぐことができる。
現在、主流を成しているリチウムイオンバッテリーのエネルギー密度は800Wh/Lが限界とされている。 これに対し、リチウムメタルバッテリーはエネルギー密度を1000Wh/L以上に大幅に高めることができる。 エネルギー密度が高くなると、体積を少なく占める。 したがって、電気車により多くのバッテリーを入れることができ、走行距離を大きく増やしたり、車体を軽く作ることができる。
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