SKテレコム、基地局・学校に地震感知センサーの設置…"ゴールデンタイム・社会安全網の確保"

[SKテレコム、基地局・学校に地震感知センサーの設置…"ゴールデンタイム・社会安全網の確保"]



これからSKテレコムの基地局で観測した地震データで警報時間を短縮するなどゴールデンタイムを確保し、発電所と重要国家施設などを保護することができるようになる。

SKテレコムは気象庁、慶北大学と提携し、韓半島の地震探知・警報システムと連携できる「地震観測ネットワーク」をモデル構築すると9日、明らかにした。

全国の基地局や代理店など3000ヵ所あまりに地震感知センサーを設置し、これを気象庁の地震観測システムと連動する方式で、国内初めての試みだ。 SKテレコムは年内に交番、小学校など8000ヵ所余りに地震監視センサーを拡大する方針だ。

昨年、韓半島で規模2.0以上の地震が88回発生した。 このうち、江原道東海と慶尚北道浦項でそれぞれ50キロほど離れた海域で発生した。 デジタル地震観測期間の平均(1999~2018年)の年69.9回より多い数値だ。

現在、気象庁は全国338の地震観測所の資料を活用し、観測後、7~25秒以内に地震早期警報を発令している。 SKテレコムと協力し、地震観測資料が補強されれば、さらに正確な震度情報の生産と地震の早期警報時間の短縮などに貢献できるものと見ている。

SKテレコムと気象庁、慶北大学は国家地震対応システムの高度化に向けた研究を来年まで推進することにした。 現在、気象庁はSKテレコムの基地局内に設置された地震感知センサーの振動データを気象庁の地震観測資料と比較し、地震分析の性能を検証し、地震情報サービスの活用可能性を検討している。

SKテレコムは同日、耐震・振動などの安定性検証を遂行する韓国SGS東灘試験所で気象庁、慶北大学と共に模擬地震実験を進めた。 試験のため、規模6.0以上の地震と類似した振動を発生させ、基地局から振動データを収集、分析などの過程を披露した。

SKテレコムの地震感知センサーは気象庁が活用する高性能の地震観測装備とは違って、小型の低価型装備で、220Vプラグタイプで設置と移動が便利だ。 また、1秒当たりに100回の振動データを収集し、精密分析を通じて一般振動と地震を区分するように設計された。

このセンサーが観測したリアルタイム振動データや気圧などは収集サーバー(EQMS、Earthquake Monitoring System)で分類され、気象庁に送られる。 気象庁はこれを国家地震観測網と融合し、震度情報の生産、地震の早期警報分析などに活用する。

今後、SKテレコムの基地局・代理店などで収集されるデータと国家地震観測所で取り入れられるデータを統合分析すると、地震警報の時間短縮と多様な震度情報サービスの提供が可能になる見込みだ。 普通の地震波(Sパ)到着までかかる時間が5秒ぐらいで、机の下などの近距離避難が可能で、10秒以上なら、建物外の非難も可能であると知られている。

SKテレコムは年末まで交番、小学校など8000ヵ所あまりに地震感知センサーを設置する計画だ。

自社の地震情報を活用した地震警報システムが本格的に稼動すれば、地震時のゴールデンタイムを確保できるだけでなく、発電所、鉄道、半導体工場など地震脆弱設備と重要国家施設も安全に保護できるものと期待した。
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