辛東彬、半導体素材に注目…ロッテケミカル、昭和電工に1600億ウォン投資

[辛東彬、半導体素材に注目…ロッテケミカル、昭和電工に1600億ウォン投資]



辛東彬(シン・ドンビン、重光 昭夫)ロッテグループ会長が石油化学先端素材事業に先制的投資を強行する。 コロナ19危機で低迷している流通事業を構造調整する代わりに、新事業の発掘に取り掛かったのだ。

20日、関連業界によると、ロッテケミカルは今年3月と4月の2度にわたり、日本の化学企業の昭和電工(SHOWA DENKO)の株式を買い入れた。 投入資金は1617億ウォンで、昭和電工の持ち分4.46%を確保した。

昭和電工は半導体素材など高付加価値(スペシャルティー)製品に強みを持つ中堅化学企業で、時価総額は3兆8000億ウォンと推定される。 昨年はロッテケミカルとともに、バッテリー陰極材技術を保有した日立ケミカルの買収戦に参加し、ロッテを抜いて日立を抱いた。

今回の持分投資には辛東彬会長の意中が大きく働いたという。 これに先立ち、辛会長は年明け、日本経済新聞とのインタビューで、有力技術を保有した日本化学企業買収の意志を明らかにした。 最近、日本ロッテホールディングスの取締役会を終えて帰国した辛会長は19日、ロッテグループのBU長らを招集した役員会議でも、「ポストコロナ時代」に備え、果敢な新事業発掘と投資を注文した。

業界は今回の昭和電工への投資持分が5%未満で大きくないが、高付加価値素材分野を強化しているロッテケミカルが昭和電工に持続的に持分を確保し、今後、半導体素材分野まで規模を拡大するだろうと見ている。

現在、ポートフォリオの側面からロッテケミカルは汎用製品に強みを持っている反面、スペシャルティー製品群は脆弱なものと評価される。

これは実績にもはっきり表れている。 ロッテケミカルは第1四半期に860億ウォンの営業損失を出し、8年ぶりに四半期赤字となった。 これまで強みを見せてきた汎用製品群であるオレフィン事業で117億ウォン、アロマティクス事業で407億ウォンの営業損失がそれぞれ発生した。

一方、スペシャルティー事業である先端素材事業とロッテ精密化学ではそれぞれ410億ウォンと510億ウォンの営業利益を出した。 今回の昭和電工投資はこうしたスペシャルティー製品群の拡大のための先制的投資とみられる。

ロッテケミカルの現金の流れも安定しており、追加投資余力も十分だ。 第1四半期末現在、現金をはじめ、現金化が可能な資産は計3兆7706億ウォンで、借入金(3兆5551億ウォン)より多く、事実上無借入経営を維持している。 負債比率も43.4%水準だ。

実際、ロッテケミカルは今年第1四半期の業績発表カンファレンスコールで、"今後、市場に様々な売り物が出かねない状況だが、堅調なキャッシュフローを基に、様々なM&Aの機会に積極的に対応する"と明らかにした。
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